「ハズキルーペ」、超高機能版発売へ―中高年層の「Miracle Glasses」登場

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スマホ等、小さな文字を読む機会が多い現代社会で、40代以上の層を中心に人気を集めている「ハズキルーペ」。
一部で物議を醸すほど個性の強いCMでも知られるが、この商品を展開しているハズキカンパニー(株)が25日に発表した新商品が、中高年層の熱い関心を集めている。


「ミドルエイジのためのSuper Miracle Glasses」という、非常にベタなキャッチフレーズとともに発表されたのは、「ハズキルーペEX」。
中高年層が抱えている問題に徹底的に寄り添う姿勢と機能を大量に盛り込んだ、超高機能製品だ。


この商品の最大の特徴となっているのが、「顔認証機能」だ。
50代ビジネスパーソンのアンケートで「ビジネス上最も困るシチュエーション」の第1位に挙げられたのが、「相手の顔と名前が思い出せない」という状況。たぶん会ったことはある、しかしどこの誰だか思い出せないというシチュエーションで、非常に気まずい思いを経験することは中高年層にとっては珍しくない。
こうした事態を解決するために、顔認証システムでトップレベルの技術を誇るNEC、名刺管理クラウドサービスでトップシェアを誇るSansanという2社との提携で実現させたものだ。

まず、「ハズキルーペEX」を着用した状態で名刺交換を行い、名刺と相手の顔をそれぞれ1秒程度見つめると、Sansan経由でこれらの情報が瞬時に保存される。そしてその後、同じ相手に会うと、ハズキルーペEXに相手の所属・役職・氏名・前回面会日時等が表示されるというものだ。
Sansanの機能により、相手が人事異動や転職で所属が変わると、その情報までアップデートされているという極めて便利な機能だ。

ただ、現在のハズキルーペのデザインのままだと「ハズキルーペEXの機能を使ったな」というのが相手にもバレるため、一見普通の眼鏡と全く見分けのつかない新フレームデザイン(全50種類)を採用しするといった配慮も心憎い。


これだけではない。「顔と名前の不一致」と同じくらいよくある悩みが、物事の名称等がすぐに出てこない「度忘れ」だ。
「あー、あれですよあれ、あの、なんと言ったかな?」「◎◎ですが?」「いや、違うんです」といったやりとりでイライラした経験を持つ人もまた、少なくないはずだ。
ハズキルーペEXでは、着用者の眼前に広がるシチュエーションをAIで分析し、着用者が言う「あれ」が何であるかの候補を大変高い精度で示してくれるというのだ。
「あの、アメリカの、女性で、あの、長い名前の…」という会話から瞬時に「オカシオコルテス」という候補がルーペ内に表示されるといった具合だ。


これらとは全く異なる課題に対応する機能も搭載されている。
中高年、特に男性にとって悩みのタネである「加齢臭」。その原因物質と言われるノネナールは、耳裏が分泌場所の一つとされている。ハズキルーペEXは、メガネのツルの部分の特殊加工により、耳裏部分から発生するノネナールを短時間でほぼ100%分解する機能まで備えている。


これだけの機能を備えながら「誤って、上から座ってしまっても壊れない」しなやかさは引き続き確保できているという。
またオプションとして、ワインボトルのエチケット部分を眺めるだけで、そのワインに関する情報・うんちくが表示され、あたかもワイン通のように振舞えるという、若干嫌味な機能なども順次搭載可能になる見込みだ。


115万円(税別)というかなりの高価格帯商品にもかかわらず、予想を大幅に上回る2万件超の予約申込みが殺到しており、「顧客の抱える課題に徹底的に寄り添う」という商品コンセプトが高く評価された格好だ。


この先、ハズキルーペの進化がどこまで進むのか、また今回の新商品の成功に刺激を受け、シニア向けビジネスを得意とする各社にどのような動きが出ることになるのか、注目が必要だ。