杉村太蔵議員が国会を連続欠席−「沖ノ鳥島」在住説も

先の衆議院選で奇跡の当選を果たした「小泉チルドレン」の代表ともいえる杉村太蔵議員(26)が31日から国会周辺に姿を見せていない。
初登院以来,このようなことがなかっただけに,マスコミ各社はその行方を追っているが,1日,杉村議員の大学時代からの友人(26)がマスコミ各社に有力な情報を提供した。
この友人によると,最後に杉村議員に会ったのは30日の夜。杉村議員の議員宿舎で2人で「人生ゲーム」を楽しんでいた時,電話がかかってきた。杉村議員は「やべ,武部幹事長に呼び出されちゃったよ」とすっかり青ざめ,慌ててスーツ姿に着替えるとそそくさと自民党本部に出向いたという。
1時間後,戻ってきた杉村議員は喜色満面で「やった,俺,大臣になっちゃったよ!」と報告してきた。杉村議員が語ったところでは,自民党本部で武部幹事長から「君には新人議員を代表して,閣僚の一員に入ってもらうことになった。新設の領土問題担当大臣だが,受けてくれるか」と問われたという。呆然としながらもその場で快諾した杉村議員は,「北方領土竹島尖閣などシビアな問題が多いが,首相とも話し合って,君には初仕事として沖ノ鳥島の死守をお願いしたい。他国から『単なる岩だ』と批判のある沖ノ鳥島に君自身が居住し,日本の領土であることを主張し続けるという重要な役割だ」という武部幹事長の言葉に感激,「本来は明日の他の閣僚発表を待ち,皇居で認証を受けて着任すべきだが,一刻を争う問題なので今晩から赴任してくれ」という要請に従うことにしたという。
友人は「閣僚の就任打診は小泉首相から来るはずで,幹事長は関係ない」「客観的にいって君が大臣になるわけがない」と疑問を口にしたが,杉村議員は全く聞く耳を持たずに,「武部幹事長から餞別としてもらった」という釣竿とバケツを手に,午後11時過ぎに議員宿舎を出て行った。
この友人はマスコミ各社に対して「体のいい厄介者払いをしたのではないか」と武部幹事長を批判しているが,当の幹事長は「そんな事実は全くない」と全面否定している。
一方で,夕日新聞社が自社機で沖ノ鳥島を上空から撮影したところ,人間らしい人影が確認できたという。「俺に何の挨拶もないままふざけている」と激怒する大仁田厚参院議員が「連れ戻しに行ってくる」と2日,手漕ぎボートで竹芝桟橋から出港する予定で,帰京後の杉村議員のコメントが注目される。