「無限レシピ」事実上の禁止へ―料理界に激震

注意:この記事には,現時点において事実ではない情報が大量に含まれています。記事中に登場する法人名・個人名等は実在のものとは一切関係がありません。その点をご理解のうえお読みくださるようお願いいたします。

 

 

極めて簡単な材料と調理法で、無限に食べ続けることが出来るくらい美味しい料理

が作れるという「無限レシピ」。

数年前の「無限ピーマン」をきっかけに、キャベツ、もやし、きゅうりなどごくあ

りふれた野菜が一品料理に仕上がるということで、爆発的なブームとなり、クック

パッドなどのレシピサイトには、それこそ無限と言ってもいいほど大量のレシピが

掲載されている。

そんな「無限レシピ」に、突如政府からレッドカードが突き付けられることとな

り、業界に衝撃が走っている。

農林水産省のホームページに掲載された「いわゆる『無限レシピ』に対する

農林水産省としての考え方」という文書がそれだ。

 

この文書によると、同省は「無限レシピ」を次のような点で問題視しているとい

う。

(1)いたずらに食欲を煽ることで消費量を無駄に増加させ、食糧安全保障上の危

機を招きかねないこと。

(2)新たな人気レシピが公開されるたびにその材料となる農産品に短期的な需要

が集中し、価格を乱高下させていること。

(3)そもそも無限に食べ続けることは原理的に不可能であり、詐欺罪が成立し得

る余地すらあること。

 

これらの問題に対処するため、この文書では「農林水産省からの強いお願い」とし

て、

(1)「無限」という誇大表示を取りやめ、素材と調理法を主体とするレシピ名に

変更すること

(2)レシピには必ず、「そこそこ美味しいが、驚くほど美味しいものではな

い」という注意書きを付すること

(3)特定の農産品に需要が集中しないよう、代替品として使える材料も必ず明記

すること

の3点を記載している。

これらが自主的に遵守されない事例を発見した場合は、消費者庁等の関係省庁に連

絡のうえ、事情聴取を行うことについても触れている。

 

料理界では、「こんなことに目くじらを立てる前に、もっと他にやることがあるは

ず」と政府に対する批判の声も高まっているが、同時に「抗い続けても得るものは

少ない」と、対応を急ぐ関係者も増えている。

 

国内最大のレシピサイトであるクックパッドでは、13日には早くも「無限ピーマ

ン」というレシピ名が「ピーマンとツナのごま油和え」という、何とも地味な名称

に一斉に変更された。この影響かどうかは不明ながら、元「無限ピーマン」レシピ

の閲覧数は、前週対比で7割以上も減少したという。

 

また、誇大表示・詐欺に関する言及があったことで、従来の宣伝・広告内容を見直

す動きも一部で見られている。

埼玉県を中心に展開する中華料理チェーン「ぎょうざの満洲」は、同店のキャッチ

フレーズであった(満洲のぎょうざは)「3割うまい!」を、「1割くらいはうまい

と思います(個人差あり)」に変更。

さらには、同じく埼玉県銘菓として知られる「十万石まんじゅう」のキャッチコ

ピー「うまい、うますぎる」(画家・棟方志功がこのまんじゅうを食べた時に発し

たとされる言葉)も、「人によってはうまい、うますぎると感じることもある」に

変更されることとなった。

 

無限レシピをめぐる混乱がこの先どう展開し、日本の料理界や関連業界をどう変え

てしまうことになるのか、注目が必要だ。