「熊カレー」「トドカレー」と私

「熊出没注意」シリーズの熊焼酎(球磨焼酎)などのウケ狙い系から「白い恋人」など由緒正しいお土産系まで,北海道土産は様々ありますが,私はこれらのちょうど中間に当たるのが「熊カレー」「トドカレー」などの,野生動物カレーシリーズではないか,と見ています。
この「熊カレー」「トドカレー」,道内の様々な土産店で売っていますが,改めて手にして商品説明を見てみると,決して間違ってはいないものの,すごく違和感のある表現がそこにありました。

「採れたばかりのイカイカ飯にしました」「新鮮なエビをせんべいにしました」これは,特に違和感ありませんね。
でも,これらのカレーにはこんな説明が書いてあります。
「北海道の雄大な大地に生息する熊をカレーにしました」
「毎年流氷とともにやってくるトドをカレーにしました」
答えは間違っていないのかもしれませんが,イカ・エビなど小動物のときには感じなかった違和感があふれ出てきます。この違和感は何だろう,と考えてみたのですが,要は「人間の口に入りやすいサイズかどうか」ということのようです。「牛をカレーにしました」というよりも「ビーフをカレーにしました」のほうがしっくりきます。日本語の感覚チェックの方法として,「とりあえずカレーにしてみる」というのはいい方法かもしれません。