政治家とスキャンダル

政治家にとって最も恐ろしいのはスキャンダル。どんなに順調に政治活動で成果を挙げても,突然襲われる様々なスキャンダルで失脚することも珍しくない。
しかも近年は,昔であればそれほど目くじらを立てられることのなかった行動が突如問題視されることも多い。昨年の年金未納問題などは典型で,間違いなく「悪い」行動ではあるが,他の審議を中断して「未納者探し」に血眼をあげたり,党首が辞任したりするほどの行為だったのか。
そんな政治家にとって,今はそれほど重く受け止められていないが,場合によっては将来問題視されうる行動を考えてみました。政治家はもちろん,将来政治家を目指す方も念のため気をつけておいたほうがよろしいかと思います。

○「もち代」を「餅」購入以外の使途に流用する行為
ご存知,自民党が所属議員に年末年始の政治活動費として配る資金の通称です。ただ,「餅代」といって渡されたものを「餅」以外に使ってしまうと,「資金流用」「偽装政治資金」という批判を数年後に浴びる可能性がないわけではなさそうです。杉村議員の場合は正直に餅を大量に購入して,正月に「餅まき」でもしそうなので問題なさそうですが。

○電車の7人がけシートに6人で座る行為
首都圏の通勤電車のロングシートにはたいていの場合,「9人がけ」「7人がけ」などと,座れる定員が表示されています。車内放送でも「座席は少しでも多くの方が座れるよう詰めてご利用ください」という呼びかけがあります。しかし実際には,多少体の大きめの人が座ったりすることで,6人がけになったりすることも珍しくありません。
この行動,現時点で目くじら立てて「悪いことだ」と社会的に糾弾する動きは皆無ですが,将来は分かりません。「あの時もう少し座席を詰めて座っていれば辞職することにならなかったのに・・・」と悔やむ議員が生まれるかもしれません。体の大きな大仁田厚議員,要注意です。

○初売りで福袋の中身を覗いて選ぶ行為
最近の福袋は,中身が見える透明なタイプもずいぶん増えましたが,まだまだ主流は中身が見えないタイプ。そんな福袋の口を勝手に開いて「これは嫌だ」「こっちがいい」と選ぶお客様も少なからずいるようですが,将来,こういう行動が国会で糾弾される可能性も皆無とはいえません。現役政治家はもちろん,将来政治家を目指すなら,福袋は迷わず,掴んだものをそのまま買うべきです。どこであなたをカメラが狙っているか分かりません。