節分の日に食べる太巻について

ここ数年,かつては一部地域の伝統行事に過ぎなかった恵方巻(節分の日の夜に食べる太巻)が,コンビニやスーパーの積極的なPR作戦によって,すっかり全国的な行事の仲間入りをしようとしています。
この恵方巻,その年に縁起のよいとされる方角を向いて,無言で一本を食べきると良い,とされていますが,よく考えると,日本中で何千万人もの人々が同じ方角を向いて黙って太巻きを食べている絵というのはかなり不気味です。
今年の縁起のよい方角は「南南東」だそうですが,日本の南南東にはニューカレドニアがあります。2月3日の夜,大勢の日本人に無言のまま見つめられるニューカレドニアの立場で考えると,この風習はあまり心穏やかなものとは言えないかもしれません。