高知県がメキシコ領土に−1年間のレンタル移籍

この記事は,将来起こるかもしれない事件を妄想を交えて記したもので,少なくとも現時点においては全く事実ではありません。実在の人物・団体・事件等にも一切関係ありませんのでご注意ください。

安倍官房長官は22日,高知県全域に対するメキシコ合衆国の領有権を平成18年4月1日より1年間に限り認めることで,両国間で合意に達したことを明らかにした。これは記者団の質問に答えたもので,その理由として「WBCにおけるメキシコの奮闘に対する感謝を表すもの」であることも同時に明らかにした。
今回のWBCで日本は通算5勝3敗ながら,独特の運営システムに助けられる形で優勝という結果を残したが,その最大の貢献者が2次リーグで米国を破ったメキシコであることは衆目の一致するところ。先日メキシコを訪れていた皇太子殿下も現地でこの話題に触れ,「日本国民は今回の貴国の貢献を決して忘れません」と,皇族としては異例の踏み込んだ発言を行っていた。
政府では当初,両国の複数の都市間での姉妹都市関係の樹立を検討していたが,在日メキシコ大使館から「友好と実利の両立こそ必要」という意見が伝えられ,その結果1県丸ごとメキシコに1年間預けるという案が急浮上したもの。メキシコ側は当初,東京都の領有を希望していたが「幾らなんでも首都はないだろう」という日本政府の意向に加え,この話を聞いた石原都知事が激怒したことから頓挫。その後政府では各都道府県に打診して回ったが,結局前向きな回答をしたのが北海道の高橋知事と高知県の橋本知事の2名のみ。この両案をメキシコ側に示したところ,南国であること,テキーラを受け入れる素地のある酒どころであることなどから高知県を希望,これが受け入れられることとなったもの。
これにより,平成18年度に限り,高知県メキシコ合衆国領土に編入され,橋本大五郎知事はメキシコ合衆国高知州知事ルイス・カスタニェーダとして州政を取り仕切ることになった。また,高知県内の通貨はペソに切り替えられ,住民税等の税金もその一部がメキシコ合衆国政府に納められることになる。その他,メキシコ本国同様,成年男子については短期徴兵制が適用される等,政治・経済・軍事・文化等あらゆる方面で本場メキシコそのものの運営がなされる予定だ。
高知県にとって未曾有の経験になるであろうこの事実はしかし,まだ県民には一切知らされていない。