各国のSWF,年末年始の日本で激突

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欧米大手金融機関への多額の出資等でその存在感を一気に高めた感のある世界各国のSWFソブリン・ウエルス・ファンド=政府系投資ファンド)が,年末年始の日本を舞台に,正面から激突することになり,世界中の金融関係者が注目している。


最初の舞台となるのは,12月23日に開催される競馬の祭典,有馬記念

競馬の馬券は,平均すれば確実に損失を被るため,一般的には投資対象とはならないが,「一般人には真似できない極めて確度の高い分析が出来れば,投資対象として充分魅力的」との判断から,それぞれ自国で競馬を開催しているシンガポールとUAEのSWFが参戦を表明。


シンガポールSWFであるテマセクは,今年のダービー馬である大外16番のウオッカ単勝1点買いを宣言。

最近のレースこそやや精彩を欠いているものの,「年末にかけて復調するという信頼性の高い情報を入手した」として,300億円程度を投下する覚悟だ。


一方,UAE最大のSWFと言われるアブダビ投資庁が狙うのが,6番のポップロック

その潜在能力と,O.ペリエ騎手の騎乗により「極めて高い確率で優勝すると判断した」(幹部)彼らは,ポップロック絡みの馬単で総額500億円規模の勝負を仕掛ける。


どちらの分析力に軍配が上がるのか,それとも両方とも大外れで日本の競馬ファンに思わぬ高配当というプレゼントをもたらすことになるのか,競馬ファンと両国民はレースの結果を固唾を呑んで見守ることになる。



31日抽選の年末ジャンボ宝くじに勝負をかけるのは中国のSWFである「中国投資有限責任公司」。

宝くじも競馬同様,平均すれば必ず損失を被るはずだが,「統計学から占星術まで,ありとあらゆる中国の英知を結集させて分析した結果,今年の年末ジャンボは下2桁が『85』のものを集中的に購入すれば高いリターンが期待できる」として,該当する宝くじを資金力にものを言わせて買い集めた。

今回の投資総額は約3億円と,SWFとしては小ぶりだが,「今回の投資が成功すれば世界の宝くじでも勝負する」としており,今後の宝くじ投資の試金石という位置付けになりそうだ。



新年の「初売り」の目玉である「福袋」は,馬券や宝くじと違って割安な商品が含まれている可能性が高いため,多くのSWFが高い関心を寄せている。

その中で最も多額の資金を投入することになりそうなのが,ドバイのSWFであるイスティマル。

ユニクロと「バーニーズ」の買収合戦を展開して打ち勝ったイスティマルは,「バーニーズの店頭に並べる商品を安く仕入れたい」として,日本の初売りの習慣に着目。

「少なくとも400万袋は購入したい」として,全国各地のデパート等の初売りに行列するアルバイトを大量に採用している。ただ時節柄,年賀状配達用のアルバイトが不可欠である郵便局との間で激しい人材の争奪戦を繰り広げており,一部では「時給2万円」という破格の条件呈示も出ている模様だ。



2007年,世界の金融市場でその存在感を発揮したSWFが,日本の年末年始の光景をどこまで変えるのか,注目される。