日本銀行,金融政策判断材料の見直し発表

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日本銀行は15日,今月以降の金融政策決定会合の運営方法の一部見直しを発表した。金融政策正常化に向けた歴史的一歩を踏み出した福井総裁にとって,任期満了前の最後の改革になりそうだ。



発表によれば,見直しが行われるのは「金融政策決定会合における季節感の反映」。

現在,政策決定会合は毎回,日銀本店内の政策委員会室で2日間(日程によっては1日間)のスケジュールで開催されている。

会合では経済・金融情勢等に関する幅広い検討・議論が行われるが,ともすれば「密室内で国民の生活感覚からずれた議論が行われているのではないか」との批判を浴びがちだった。

このため,「季節感・生活感を取り入れることで,より国民の目線や実感に配慮した会合運営を目指す」との福井総裁の方針を受けて,今回の見直しが行われることになったもの。



今回発表されたのは1月から3月までの会合における対応で,4月以降の対応については「新総裁の判断に委ねたい」(福井総裁)としている。



1月21・22日に開催される金融政策決定会合では,「雑煮の提供」が目玉となる。

当初は,日銀本店屋上で凧揚げを行って「1月の世間の風の冷たさと強さを実感する」という案が有力だったが,「市場関係者が凧に描かれた絵や文字,揚げ方等から今後の政策を深読みしてしまい,混乱を招きかねない」という理由で見送られることとなった。

東京電力からも「都心部での凧揚げを助長することになりかねず,自粛をお願いしたい」との非公式要請があった模様だ。



事務局案によれば,21日の会合開始時にお雑煮が審議委員らに配られる。

現在,お雑煮の中身が検討されているところで,当初は各委員毎に出身地の「ご当地雑煮」を準備する案が有力だったが,「会合での議論に資するよう,物価を含む最近の金融経済情勢を反映した内容であるべき」との意見から全員同じものになる見通しだ。

具体的には,海外需要の急増による魚価高騰,異常気象による野菜価格の不安定化,低落傾向が強い米価等の物価動向を反映して,椎茸のみでとった極めて薄い出汁に,具材は餅のみとする案が有力だ。


なお,これだけではあまりに寂しいという意見もあることから,9名分の雑煮のうち,1つだけは四国・讃岐風に「あんころ餅」を使った雑煮にする予定だという。

このあんころ餅入り雑煮が当たった審議委員については,ねじれ国会の影響で次期総裁人事が決まらない場合の総裁代行者とする方向で調整が進んでいる。



2月14・15日の会合では「豆まき」がテーマになる。

当初は日程的にもピッタリの「バレンタインデー」をテーマにしようとしていたが,須田美矢子委員が「私一人が配るのはイヤ」と強硬に反対,他の8名の委員が「ホワイトデーにはお返しするから」と説得に当たったものの不調に終わり,結局節分がテーマとして選定されたもの。

最近全国的にポピュラーになってきた「恵方巻」(太巻き寿司を,毎年決まった恵方=今年は南南東=を向いて,無言のまま丸かぶりで食べるもの)を選ぼうとしていたが,「無言では議論にならない」との判断から却下され,豆まきを行うことになったものだ。


豆まきに不可欠な「鬼」役については,水野温氏審議委員が自らかって出た。

「11月まで利上げを主張し続けて迷惑をかけた償いをしたい」という水野委員の心意気を高く評価した福井総裁は「これを履くと雰囲気が出ます」と,お手製の虎皮のパンツをプレゼントした模様だ。

14日の会合開始時に豆まきを行い,終了後,鬼役の水野委員が会議室内に散乱した豆をきれいに拾い集めた上で議論が開始される予定だ。



3月6・7日の会合では「ひな祭り」がテーマに。いつもは円卓に着いて議論を行うが,この会合では仮装してひな壇に並んでの議論が展開されることになる。




今後3ヶ月間の金融政策決定会合で利上げ・利下げが実施された場合,何が判断の決め手になったのかが従来以上に関心を集めるのは必至だ。

難解といわれる日銀の政策判断プロセスにまた一つ,理解し難い要素が加わることになりそうだ。