年賀はがきの再生紙利用偽装問題が拡大−国会も紛糾

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年賀はがき再生紙利用割合の偽装問題が,国会の論戦に大きな影響を与えている。



21日からスタートした衆院予算委員会で,質問に立った民主党社民党ら野党議員がこぞって掲げたのが「年賀はがき偽装問題の徹底解明」。

再生紙利用割合に関する追及もさることながら,彼らが掲げたのは「他にも偽装がある!」という問題。

「年賀状というのは,新年の挨拶を行うもの。12月25日までに書いて投函せよ,というのは国民に新年挨拶の偽装を強要しているに等しい」「年賀状を前年中に書く,という郵便局が強要するルールが,『偽装は大した問題ではない』という日本の風土を作り上げたのではないか」という,今さら何をという指摘がなされており,総務省の官僚らが答弁に窮する場面もしばしば。

また,「旧年中は大変お世話になりました,などという文言が大半の年賀状に記されているが,大して世話になっていないにもかかわらずこうした表記を行うのも一種の偽装ではないか」と,年賀状の決まり文句にまで追及の手は及んでいる。

さらには,「お年玉つき年賀はがき」の「お年玉」についても,「正月の3が日にもらってこそのお年玉。1月27日の抽選日までもらえるかどうか分からないものを『お年玉』と表現するのは虚偽表示ではないか」と噛み付いている。



こうした国会の紛糾ぶりを見て,ヤマト運輸は来年の正月から新たな「年賀状即日配送サービス」を開始すべく検討を始めたと発表した。

同社によると,一切の偽装を排除するために,1月1日の午前中に契約先の家庭を回って年賀状を受け取り,これを同社の総力を結集して同日の24時までに配達する,というサービスだ。


同社では専用はがきも準備しており,挨拶のくだりが偽装と指摘されないよう,「旧年中は」と「お世話になりました」という文言の間に「大変・まあまあ・それなりに・ほんのわずか」という文字が入っており,送り手はいずれかに○を付けて送付する仕組みになっている。

また,いわゆる「お年玉」はスクラッチ式になっており,受け取ったその場で当選が分かる仕組みになっている。



このような年賀状が国民にどの程度受入れられるかは不明ながら,日本郵政にとって最強のライバルとなる同社の動きが注目される。