サロンパスの久光製薬が画期的新商品発売


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サロンパス」でおなじみの久光製薬が「世界史を変える画期的な」湿布用シートを開発,全世界から問い合わせが殺到している。

日本に限らず全世界の企業が今悩んでいるのが,従業員教育のあり方。業務内容の高度化・多様化が同時に進行する中で,いかに的確に業務知識を体得させるかは,企業の競争力に直結するだけに各企業とも試行錯誤を繰り返している。
最近では,オフィスにおけるPC環境の整備進展を踏まえ,PCを活用した従業員研修を行うケースが増加傾向にある。しかし,「研修の時は頭に入っている気がしたが,終わるとすぐに忘れている」という感想を持つ従業員が非常に多いとも言われている。
これについて,各企業の50代以上の社員の間では「我々の若い時分には,紙と鉛筆,そろばんで仕事を覚えたものだ」「仕事や知識はやっぱり身体で覚えないとだめだ」という冷めた見方が増加しており,今後の従業員研修のあり方がふたたび模索され始めている。

そんな中に登場したのが久光製薬の湿布用シート。
これは,「業務に必要な知識・情報を特殊な手法で薬効成分に変換,貼るだけで知識が身につく」というもので,まさに「身体で覚える」世代の感覚にもフィットするものだ。

2年前に試作品の製作に成功し,それ以降1年間にわたり社内の協力者を被験者として実験を繰り返してきたという。当初は1枚の湿布に400字詰原稿用紙で1枚程度の量の情報しか盛り込むことが出来なかったが,現在では縦横各5cmのサイズの湿布に原稿用紙20枚分の情報を収納できるまでになるなど,半導体開発を髣髴とさせるペースでのレベルアップぶりを見せている。

久光製薬では「毎日大量の記録や報告書類を読まされている役員や上級管理職にとって,時間を節約する切り札になる」として,半年前から個別にアプローチを開始。
「毎日1400ページ超の記録等を読んでいる」というソフトバンク孫正義社長は,このアプローチに関心を持ち,被験者になることを快諾。1400ページ相当の情報を70枚の湿布に変換し,早速身体に貼り付けた。頭頂部まで含めて皮膚が見えなくなるほど湿布まみれになった孫社長だったが,わずか1分後には「大量の情報が身体に入ってきた!」と興奮気味に叫んだ。その後,皮膚呼吸が困難になり失神するというハプニングはあったものの,実験は成功裡に終了したという。

これを受けて同社では従来,電子メールで送付することにしていた報告書類を湿布の形で送付するルールに変更,本年4月から施行した。社内には多数の湿布を貼って歩く社員が目立つようになり,「オフィスに湿布薬の臭いが充満して正直キツイ」というネガティブな意見もあるものの,「仕事が劇的に楽になった」と評価する声が大半だ。5月以降は同社での活用を聞きつけて新たに採用に踏み切る企業が続出しており,久光製薬では「生産がまったく間に合わない」とうれしい悲鳴を上げている。

「今後の課題は,薬効成分の持続時間の延長と,いたずらの防止」であると語るのは,久光製薬でこの商品を開発した島津正行主任(34)。
「現在は貼付後2日間で情報が身体から失われてしまうため,記憶にとどめるには2日ごとに湿布の張替えが必要だが,一度貼れば生涯記憶から消えないような薬効成分の研究を続けたい」と語っている。一方の「いたずら防止」とは,「故意に他人の身体に無駄な情報を染み込ませた湿布を貼り付ける行為をいかに防止するか」というもの。皮膚に貼られると頭とは無関係にその情報が身体に吸収されるため,一歩間違えば洗脳行為にもつながりかねない危うさを持っている。このため同社ではいたずら対策として,薬効成分を一切浸透させない「全身タイツ」を開発,6月から全国発売を開始する予定だという。

今年の夏は猛暑が予想されているが,街中は湿布を全身に貼り付けたり,防御用の全身タイツに身を包んだ暑苦しいサラリーマンたちであふれそうだ。