長野の聖火リレー,予想外の結末に


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26日に実施された長野市内での聖火リレーが,誰もが予想しない結末を迎えた。

発端となったのは,混乱回避の観点から,善光寺が出発地点となることを辞退したこと。

辞退発表後,「せっかく長野でリレーをするのに,長野の顔である善光寺が全く関与しないのもいかがなものか」「せめて善光寺に縁のあるものが関与すべき」との市民の意見が強まっていた。そんななか,予定されていた聖火ランナーの一部にまで辞退の動きが広がったため,代替走者選定が急遽課題となったが,新たな候補者らはいずれもスケジュールが合わないことを理由に謝絶。

事務局からはこうした事態を受けて,「この際,『牛に引かれて善光寺詣り』に掛ける形で,聖火ランナーの代走者に牛を起用してはどうか」という案が登場,時間も代案もないことから,とんとん拍子で話が決まった。

第一走者である星野仙一・野球日本代表監督はこの判断を伝えられ,「竜(ドラゴンズ)虎(タイガース)を渡り歩いた俺に,牛にリレーしろというのか」とやや気色ばむ場面もあったが,最終的には「やむを得ない。人間代表として頑張る」と了承。これを受けて,他の人間ランナーのほぼ全員が辞退したため,星野監督と70頭の牛による前代未聞のリレーが実現する運びとなった。


リレー前日の25日には,神戸牛・松阪牛米沢牛宮崎牛・三田牛・佐賀牛など,全国各地から一流ブランド牛達が続々と長野入り

市内で他のブランド牛に遭遇した牛同士が「俺の方が美味い」と闘志をぶつけ合う様子が随所で見られるなど,世界各地の聖火リレーとは違う種類の緊張感が街中を包んだ


曇天のなか,聖火リレー星野監督により無事スタート。
80mという極めて短い距離をゆっくりと走り終えた星野監督は,第二走者である米沢牛に聖火のトーチを渡そうとした。
ところが,米沢牛燃え盛る聖火を見て異様に興奮,突然暴れだすというハプニングが発生した。この様子は,数十m先で待機している第三走者の宮崎牛やその先の神戸牛などにも次々と伝わり,結局,リレーコース上に並んだの70頭全てが暴れ始める事態に発展。

人間によるリレーの妨害は想定していた警備陣も,牛の暴動は想定外だったため押さえきれず,ブランド牛らは興奮したまま暴走,コースを外れて市内各地に散ってしまうという最悪の事態となった。


いずれも非常に高価な牛であるため,事務局側は直ちに総動員体制で捜索活動に入った。
精肉店主など,牛の匂いに敏感な民間人の協力も得て手当たり次第に長野市内を捜索,8時間後までに無事計79頭を発見,捕獲した。
うち9頭は「見た目や霜降り具合が牛そっくりだった」という腹囲1m超の中年男性であることが後刻判明,釈放された。捕えられる過程で「A5等級」の焼印を押された会社員の中山太さん(48)は「牛と間違えられたのは心外だが,A5ランクという最高評価をもらったのは率直なところ,嬉しい」と複雑な胸のうちを明かす。


また,捕獲されたブランド牛達には外見が似ている牛が多く,「どれが佐賀牛でどれが三田牛なのか全然分からない」とまた混乱。
間違えたまま各地に持ち帰ると「偽装表示」となる可能性もあるため,DNA鑑定を受けるべく,しばらくの間長野市内にとどまらざるを得なくなった模様だ。善光寺では「混乱の責任をとって,鑑定結果が出るまで牛を預る」としており,しばらくは牛と僧侶の同居生活が続きそうだ。



なお,混乱のなか,結局ゴール地点まで1人で聖火を運びきった星野監督は「今晩は焼肉でも食べて疲労を回復させたい」とコメントした。