ディアゴスティーニ・ジャパン,養豚に進出か

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パートワーク出版大手のディアゴスティーニ・ジャパンが,新たなシリーズ展開に社運を賭けようとしている。

イタリアで地図製作から出発したディアゴスティーニ社が日本に進出したのは1988年。
週刊ドールハウス(全110号)」「週刊 戦艦大和を作る(全90号)」などのミニチュア製作シリーズや,「週刊 スタートレック・ファクトファイル(全314号)」などのコレクションシリーズなどを次々と世に送り出してきた。

大幅なディスカウント価格で創刊号を発売して興味を惹く手法で「日本人の7割が何らかの創刊号を購入した経験を持つ」と言われるまでの浸透度を誇っている。
しかし近年は,日本人の根気が衰えたせいか,第2号や第3号あたりで購読継続を断念する読者が大幅に増加。
創刊号の採算を度外視している分,「第5号まで買い続けてもらわないと赤字になる」(同社広報部)同社にとって,いかにして「途中で止められない」シリーズを生み出すかが経営課題となっていた。


そうした中,2年間の構想・準備を経て,満を持して11月18日に創刊されるのが「週刊 養豚に挑戦」だ。
日本畜産振興会の月刊「養豚の友」との全面提携により誕生したこのシリーズの創刊号は,ランドレース種の子豚1頭がついて480円という特別価格だ。
第2号以降(発売価格未定)では,豚に与える餌と,豚舎建設のための資材が付録についてくる。各号には,病気への対処や,周辺住民からの苦情への対応方法まで,養豚初心者に必要な情報が満載される予定だ。
そして,最終号の第30号まで到達した読者はいよいよ「出荷」を経験することになる。日本畜産振興会による審査基準をクリアした豚は,その時点の市価でディアゴスティーニ・ジャパンが買い取る。同社はこれらの豚をイタリア本社に送り,最終的には名産の生ハムにされる予定だという。読者は,まさに養豚業の醍醐味とリスクを体験できるという仕組みだ。

早くも同社には,購入予約が過去最高のペースで寄せられ始めていると言い,「このシリーズが成功すれば,次は『週刊 肉牛生産に挑戦』を出したい」と夢を膨らませている。
目下の課題は,「『子豚を置くスペースがない』という理由で創刊号を置いてくれない書店が続出している」という点だが,「あと2週間あるので何とかします」(同社広報部)と楽観的だ。

11月18日,子豚の鳴き声があふれる書店が全国にどれくらい誕生するか,注目される。