野田首相,「奇策」で危機突破−ダチョウ倶楽部に内外から賞賛の声

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野田首相が政治生命を賭けた消費増税関連法案が国会で可決されたが,その影の功労者と言える「ダチョウ倶楽部」に,国内外から熱い視線が注がれている。


消費税引上げを含む「社会保障と税の一体改革」をめぐっては,民主党内で根強い反対論を抱えたまま自・公の野党と法案修正で合意するなど,議論の進め方に著しいねじれが生じ,民主党は深刻な分裂の危機に直面していた。
そうした状況のなか,リラックスしようと久しぶりにテレビのバラエティ番組を見ていた野田首相の目に止まったのが,たまたま出演していたダチョウ倶楽部の「お約束芸」だ。
首相は「関係者それぞれがその個性や能力を十分に発揮する場面を与えられながら,最後は予定調和の『オチ(落としどころ)』に至るというプロセスは,今のわが党が見習うべきもの」と痛感。直ちに太田プロダクションに連絡をとり,ダチョウ倶楽部を首相顧問として招聘することを決定した。


その後,ダチョウ倶楽部を交えた綿密な打合せを経て,25日には党内の各グループ幹部を民主党本部に集めた。
事前に用件を知らされないまま小沢グループ幹部も足を運んだが,そこで明かされた用件とは,「消費増税関連法案の採決にあたり,誰が党を代表して賛成討論を行うか」というもの。
憮然とした同幹部は帰ろうとしたが,他グループの幹部は全員が「私にやらせてください」「いや,ここは是非わがグループに」「何としてもやりたい」と,押し問答を展開。
その熱気に押されたのか,同幹部もつい「…では私も」とつぶやいたところ,他の幹部らがいっせいに「どうぞどうぞ」と譲り,小沢グループ幹部が賛成討論を行うということで全員が一致した。
慌てて辞退しようとした同幹部だったが「本人を含む全員の明確な合意があった以上,覆すべきではない」という正論の前に敗北。小沢グループ所属議員らの反発は根強かったが,今回は党内手続としても相応の手順を踏んでいることから,造反の大義を失ったため,ごく一部の議員が棄権するにとどまった。

この「ダチョウ・メソッド」の威力に,首相は至極ご満悦の様子。
「党内調整に限らず,多国間協議等にも応用できるのではないか」と見て,閣僚らにダチョウ倶楽部方式の活用方法検討を指示。
玄葉外務大臣は27日の定例会見で「北朝鮮をめぐる6カ国協議や,中国・ロシア等との領土問題協議などで活用できないか検討したい」と発言した。また,平野文部科学大臣は「サッカーで相手選手を巻き込んだうえで日本がゴールをもぎ取れる『ダチョウ・トラップ』という技を検討するよう,五輪代表チーム監督に提案してみたい」と語った。

政・官界にとどまらず財界でも「このスキームは応用の余地が広い」と見ており,まずは,多数のライバル企業がしのぎを削る新興国の大型インフラ受注競争を勝ち抜く「秘策」として研究を重ねている模様だ。


30日付のニューヨーク・タイムズ紙は「ダチョウが目覚めさせた日本の底力」というタイトルの記事を掲載,今回の件を契機として日本が長期低迷から脱する可能性があるとの見方を示した。
米国のセブンイレブンで「SUPER-HOT-ODEN」の売上が急増するなど,「由紀さおり」の次は「ダチョウ倶楽部」が全米で大ブームになる日も近そうだ。