メニュー偽装問題に「防衛策」−疑心暗鬼の業界
注意:この記事には,現時点において事実ではない情報が大量に含まれています。記事中に登場する法人名・個人名等は実在のものとは一切関係がありません。その点をご理解のうえお読みくださるようお願いいたします。
高級ホテルに端を発した「レストラン偽装メニュー」問題が猛烈な広がりを見せている。
この問題は,あるホテルチェーンのレストランで提供されるメニューに記載されている食材が,実際のものとは異なっていたという事件。
高級食材だからこそ高い価格を許容していた利用客にすれば,納得しがたい問題であることから,世間の厳しい批判を浴びる事態となっている。
こうした状況を受け,7日開催された衆議院予算委員会では,現場の実態をヒアリングするべく,「日本橋たいめいけん」の茂出木浩司料理長,京都発祥のラーメンチェーン「天下一品」の木村勉社長,名古屋名物「世界の山ちゃん」の山本重雄会長が参考人として招致された。
トップバッターとなった茂出木料理長には,たいめいけんの名物料理のひとつである「ナポリタン」を問題視する質問がぶつけられた。
「ナポリタンは実際にはイタリア・ナポリに存在しない料理であることを知っていたか」という質問に,茂出木料理長は「うすうす気付いてはいたが,特に問題だとは思わなかった」と答弁。
場内からは「確信犯だ」「偽装だ,金返せ」といった激しい野次が飛び交い,松崎しげる並みの色黒で知られる茂出木料理長の顔面が蒼白となる一幕もあった。
続く「天下一品」の木村社長には「本当に天下一品であることをどう検証したのか」,「山ちゃん」の山本会長には「海外での知名度は低いのに『世界』を名乗るのは偽装ではないか」といった厳しい質問が浴びせられ,両参考人が「客からそんな文句を言われたことはない」と気色ばむ場面もみられた。
こうした国会での厳しいやりとりを見せ付けられた食品業界では,過剰とも言える防衛策をとる動きが目立っている。
大ヒットアイスキャンデー「ガリガリ君」を販売する赤城乳業は10日,ホームページに「ガリガリ君を食べてもガリガリにはなれません。むしろ,成分として砂糖等が含まれているため,食べ過ぎると太る可能性があります」という警告文を掲載した。
また,練乳味のかき氷+フルーツという組合せで九州地方を中心に大人気の氷菓「しろくま」を販売する丸永アイスは,パッケージに「本商品には白熊の肉は含まれていません」という注意書きを印刷することを決めた。
こうした動きは「コアラのマーチ」「銘菓ひよ子」等,同種の問題を抱える商品にも広がりつつあり,「どこまでやればいいのか,早く消費者庁はガイドラインを示して欲しい」という悲鳴が業界から上がっている。
業界の良識と,国民の常識をどうすり合わせていくのか,注目が必要だ。