雑誌「LE○N」が兄弟誌6誌を一挙創刊−読者層拡大に勝負

この記事は,将来起こるかもしれない事件を妄想を交えて記したもので,少なくとも現時点においては全く事実ではありません。実在の人物・団体・事件等にも一切関係ありませんのでご注意ください。

「ちょいワル」「ちょいモテ」オヤジブームの発信源として有名な男性向け月刊誌「LE○N」にこの3月,兄弟誌6誌が一挙に登場することとなり,話題を呼んでいる。
ブームの火付け役として販売部数を伸ばしてきた同誌だが,最近は伸び悩み気味。同誌編集部では「○オモなど,ライバル誌が続々登場していることの影響ではないか」と見ていたが,ライバル各誌の売上はもっと低迷していたため,読者アンケートを実施して原因を探った。その結果,同誌のコンセプトが先鋭化しすぎてターゲット読者層が減少していることが分かったもの。これを受けて,編集部では幅広い読者を獲得すべく,「ちびLE○N」「LE○N Junior」「SilverLE○N」「Gold LE○N」「LE○N Light」「Heavy LE○N」の6誌を一挙創刊することを決めた。
年齢層の広がりに対応したのが「ちびLE○N」以下の4誌。「ちびLE○N」は幼稚園から小学校低学年の男子児童を主要読者に想定したもの。創刊号の特集は「きんじょのおかあさんたちをとりこにする『ちょっとした子どものしぐさ』」で,母性本能をくすぐりそうな子供の仕草50種類をDVDに収めた特別付録まで付いている。「LE○N Junior」は男子大学生が主な読者層。就職活動をフォローする「有名企業人事部長に聞いた『わが社に欲しいちょいワル人材』」「本物の『ちょいワル』オヤジに学ぶ礼儀作法」などの特集が目を引く。「Silver LE○N」は,定年退職直後の60代男性をターゲットにした雑誌。「ちょいワル年金受給テクニック」「町内会活動で目指せ『ちょいモテ』」など,この年代にふさわしいテーマが揃っている。「Gold LE○N」は80歳より上の世代を対象にしたもの。「遺言で『ちょいワル』を貫く」「こんな戒名があの世で『ちょいモテ』」などの特集記事のほか,広告も墓石・墓苑などがずらりと並んでおり,LE○N本誌とはかなり趣の異なる仕立てとなっている。
一方,「ちょいワル」のレベルの広がりに対応したのが「LE○N Light」以下の2誌。「LE○N Light」は,LE○N本誌が提示する「ちょいワル」「ちょいモテ」にはついていけない層をターゲットとした「ほんのちょいワル」「ほんのちょいモテ」をコンセプトにした雑誌。「赤信号をかっこよく渡るテクニック」「初めてつく妻への淡い嘘」など,「ほんのちょいワル」にふさわしい企画がてんこ盛りになっている。一方,「Heavy LE○N」は,「ちょい」では全然物足りない読者層を狙い,「超ワル」「超モテ」を標榜する雑誌だ。「超ワルでどこが悪い?」「実録・本気の死闘」など,書店ではなかなか手に取りにくいタイトルが満載だ。この他,「Heavy LE○N」でも物足りない読者を対象に,非合法なネタを満載した通信販売限定の「Extra LE○N」という雑誌が発行されているという噂があるが,同誌編集部では強く否定している。
LE○N編集部では,当面,7誌合計で1,000万部の販売を目指すという強気の目標設定を行っており,これを達成できた場合はさらに新シリーズとして「電車LE○N」「盆栽LE○N」「チョット聞いてよ!思いっきり生LE○N」など,さらに読者層を広げるための創刊を続ける予定だ。雑誌業界に与える影響に注目が必要だ。