都々逸ブーム到来?

この記事は,将来起こるかもしれない事件を妄想を交えて記したもので,少なくとも現時点においては全く事実ではありません。実在の人物・団体・事件等にも一切関係ありませんのでご注意ください。

伝統芸能ともいえる都々逸(どどいつ)が若者の間で急速に人気を広げている。
きっかけとなったのは,日本都々逸協会が1月に国内および海外在住の都々逸ファンを一同に集めてさいたまスーパーアリーナで開催したイベント。「ドドイツワールドカップ」と銘打ったこのイベントのチケット(全自由席:1,500円)は,協会関係者に1人200枚ずつ割り当てられたが,当然捌ききれないためかなりの枚数が金券ショップに持ち込まれた。ところが,ブルーを基調にしたチケットデザイン,「ドドイツワールドカップ」というイベント名,主催社名に記されたFIDA(Federation Internationale de Dodoitsu Association)という名称から,これをサッカー関連のイベントと勘違いしたサポーターの間に口コミで広がり,金券ショップ店頭ではプレミアムが付くほどの人気商品に。協会が慌てて追加チケット発売を行ったこともあり,イベント開催当日は摂氏2度という厳寒のなか,顔にペインティングまで行った,まさに青一色のサポーター約18,000名がさいたまに大集結することとなった。
18時の開演後,各都道府県および海外各国の代表が順番に都々逸をうなり始めると,さすがにサポーター達もこれがサッカーイベントではないことに気付き,途中退出者も少なからず出たが,多くのサポーター達は,初めて聴く都々逸の響きに興味を持ち始め,次第に口ずさむ者も。21時30分のエンディングでは,この日のイベントで優勝を決めた,都々逸発祥の地・名古屋代表の酒井広重さん(58)と一緒に会場全体が「惚れて通えば千里も一里 逢えずに帰ればまた千里」と唄い上げる感動的な一幕も見られた。
これを契機に若者の間で都々逸ブームが徐々に広がってきたもの。特にサッカーファンの間では都々逸は完全に定着しつつあり,チームごとにテーマ都々逸まで出来つつある状況だ。6月のワールドカップでは,旅行会社が「ドイツ都々逸応援ツアー」を企画,三味線奏者200名を伴った日本人サポーターが3,000名規模で駆けつけ,「ゴール決めればネットが揺れる ジーコの髪もまた揺れる」など,オリジナルの都々逸で応援する予定だ。
サッカーでも都々逸でも,世界をうならせることが出来るか,注目したい。