民主・小沢代表,「次期首相候補」人気調査で2位に急浮上−訪中時のハプニングが奏功

注意:この記事は,将来起こるかもしれない事件を妄想を交えて記したもので,少なくとも現時点においては全く事実ではありません。実在の人物・団体・事件等にも一切関係ありませんのでご注意ください。



主要各紙が9日一斉に行った「次期首相候補」人気度調査で,民主党の小沢代表が安倍官房長官に肉薄する2位に急浮上,ポスト小泉レースへの影響に関心が集まっている。
ことの発端は,小沢代表による訪中。もともとそれほどの親中派ではない小沢氏が敢えて訪中したのは,米国重視の小泉内閣との違いを際立たせるため,という見方が専らであったが,胡主席との会見をはじめ,実力者の面々と会談を重ねるなど,野党党首としては破格の待遇を得ることとなった。中国側も小泉内閣のスタンスを暗に批判するためあえてこのような待遇を行ったとの見方が強いが,「アジアに強い民主党」のイメージを確立したのも事実。上機嫌の小沢代表は5日の公式日程を終えると,夕方には非公式訪問のため香港入りした。
この香港訪問の最大の目的は,タレントのアグネス・チャンさんの生家を訪ねるというもの。小沢代表は,アグネスさんのファンクラブ「ひなげしの会」の名誉会長を務めるなど,政界随一のアグネスファンとして知られている。後援会の公式行事やパーティでは,マイクを握っても「ふるさと」などの唱歌しか歌わない小沢代表だが,私的な懇親会ではたびたびアグネスさんのヒット曲を嬉しそうに歌っているという。名誉会長を務める関係でアグネスさん本人やその家族・親類とも親交がある小沢氏に対して,香港の実家に住むアグネスさんの姉夫妻が「訪中されたらぜひ訪問を」と呼びかけ,小沢氏も「ありがたいお招き」として,今回の訪問が実現したもの。結果としては先日の小泉首相によるエルビス・プレスリー邸訪問をほうふつとさせる行動となったが,小沢代表は「向こうは公式行事,こっちはプライベート。全然違う」と説明してアグネス邸入り。アグネス家では親族30名が揃った大宴会を開催,これ以上はないほど気分が高揚した小沢氏は,晩餐の御礼として,「万一のために」と用意していたアグネスさんの髪型を模したかつらをかぶり,アグネスさんの舞台衣装のレプリカを着用して,完璧な振り付けで「草原の輝き」など全15曲を熱唱,親族一同の大喝采を浴びた。大いに楽しんだ小沢代表は,旅の疲れもありそのままの格好で寝室に向かい就寝した。
そんな小沢代表を翌6日早朝にたたき起こしたのが同行していた代表の秘書。この日,北朝鮮がミサイルを連続発射したことでアジア情勢がにわかに緊迫化,野党第一党党首の早急なコメントを求める記者団がアグネス邸に殺到。これを受け,代表をたたき起こした秘書は身支度をする時間も与えず記者団の前に小沢代表を連れ出した。記者団は小沢氏の異様な格好に驚いたものの,小沢氏はその格好をしていることをすっかり忘れたまま,通常のトーンで北朝鮮を非難する,野党党首にふさわしいコメントを発した。この会見の模様は写真付きでただちに日本に送られ,6日夕刊の1面に写真付きで大きく掲載された。朝日新聞は小沢氏の発言を妥当なものとしながらも,小泉首相が訪米時にエルビス邸で撮られた妙なポーズの写真と並べて「おさげ髪」姿の小沢代表の写真を掲載。「エルビス対アグネス」という見出しで,やや批判的な論調の記事を掲載した。
しかし,この写真に対する社会の反応は意外にも「豪腕というイメージの小沢さんのかわいい一面を知って親しみが湧いた」(新橋駅前の会社員)など,好意的なものがほとんど。もともと政治哲学や豪腕ぶりなどには定評のあった小沢氏が「愛嬌」を手に入れたことで国民の人気は急上昇,次期首相候補人気調査で安倍官房長官にわずか2%に迫る38%もの支持を集めたもの。
この結果に民主党は大喜びで,小沢代表も「まんざらではない様子」(同行している秘書)だという。今後の公式活動は「全てアグネスさんの格好で行う」(秘書)方向で調整中の模様。既にアグネスさん本人の了解は得ているといい,後は「壮年男性による女装の先駆者」である,九州地区を拠点に活動するタレント,ばってん荒川さんへの挨拶を済ませれば晴れて「アグネス小沢」の誕生となりそうだ。
7日,香港を離れるため空港に姿を現した小沢代表はアグネス姿のまま,記者団に対して「人や国を見た目や思い込みで判断するのは誤りのもと。冷静に判断し,政治家として日本を正しい方向に導けるよう,今後も精一杯努力していきたい」と語った。


一方,エルビスとアグネスにはさまれる形で,やや存在感の薄くなった安倍官房長官を支持する議員らは危機感を強めており,安倍支持の筆頭格とも言える山本一太代議士は記者団に対して「やはりパフォーマンスも必要。思い切って安倍さんも『マドンナ』ファンであることを公言すべきだ」と発言。安倍官房長官が10日以降,どのような姿で定例記者会見場に姿を表すかが注目される。


やや性格の変わりつつある次期首相レースだが,将来の日本を決める上で重要な戦いであることには何ら変わりはない。