「すしあざらし」が実在動物であることが判明−ツルネンマルテイさんが発表(2000年)

注:このコーナーは,1998〜2004年の「日本警戒新聞」に掲載されたバックナンバーの一部を紹介するものです。記事内容については他の記事同様,相当多量の偽情報が含まれていますのでお気をつけください。



キャラクターグッズとしてトップクラスの人気を誇っている「すしあざらし」が,実在の動物であることが判明,世界中の注目を集めている。
これは,12日発売の英科学雑誌「Nature」に発表された,ツルネンマルテイさん(元神奈川県湯河原町議・フィンランド出身)の論文で明らかにされたもの。
ツルネンさんによると,飲み仲間のえだいずみさんが発案したキャラクター「すしあざらし」に興味を持ち,発案に至った経緯を質問したところ,えださんの実家の周辺では普通に生息している動物であるとの回答を得た。ツルネンさんがえださんの出身地である伊豆半島・天城地方に出向いたところ,名産のわさび畑の中から体長80cm前後の「すしあざらし」が数頭単位で出てくるところを目撃したという。ツルネンさんは生きたすしあざらしの写真を撮影,少なくとも189頭の生息を確認したうえで,天城地区のワサビ農家数軒を訪問し,すしあざらしの生態に関する情報を入手,整理したうえで,今回の論文発表となったもの。
これによると,すしあざらしの主食はわさびであり,全国的な名産地として知られる伊豆天城地方に多数が生息している。生息頭数に関する正確な調査は実施されていないが,少なくとも3万頭はいるものと推定される。わさび農家にとってわさびを食い荒らすすしあざらしは害獣であり,日常的に捕獲し主食としている。農家がわさびを栽培し,そのわさびをすしあざらしが食べ,そのすしあざらしを農家が食べるという,一種の食物連鎖が伊豆天城地方で完結していることになり,「世界的に見ても希有なケースではないか」(静岡大学理学部・城戸清教授)と見られる。
毎月すしあざらしを8頭は食べるという坂上大吾さん(57)によると,形が巨大(1頭の重量が約6kg)であることを除けば,その味は通常の寿司と全く変わらず美味であるという。常食としているわさびは,ネタ(亀で言えば甲羅に相当)とシャリ(身体に相当)の間に蓄積されており,まさにすしそのもの。わさびの出来が良い年はすしあざらしもひときわ美味いという。
今回の発表を受け,伊豆半島には全国から多数の「すしあざらし」ファンが押し寄せ,生きた「すしあざらし」を捕獲して持ち帰ろうとする者と,「すしあざらし」を保護しようとするファンクラブの間で小競り合いが発生する等,大変な混乱となっている。国際的な動物保護団体が乗り出すことも予想される等,政府の対応次第では第二の捕鯨問題となりかねない様相を呈しており,今後の動向に注意が必要だ。