野菜の残留農薬問題に新たな展開−今度は巨人の松井選手からも検出(2002年)


注:このコーナーは,1998〜2004年の「日本警戒新聞」に掲載されたバックナンバーの一部を紹介するものです。記事内容については他の記事同様,相当多量の偽情報が含まれていますのでお気をつけください。


一部の中国産野菜などから基準値を超える農薬が検出されるなど,食の安全性を巡り再び不安が広がっているが,5日,この問題が全く新たな展開を迎えた。
農林水産省と警視庁は5日,東京読売巨人軍松井秀喜選手に対して任意の事情聴取と身体検査を要請し,検査の結果松井選手の身体から,農薬の一種であり日本国内では使用が原則として認められていないイソチルフェノールが大量に検出されたと発表した。両省庁では現在も松井選手の事情聴取を続けており,立件および起訴も視野に入れているものと見られる。

7月下旬以降,ホームラン・安打・打点を量産するなど絶好調ぶりを発揮している松井選手に対しては,対戦チームの選手らが口を揃えて「松井が通った後には草一本生えない」と嘆いていた。これをテレビで見ていた農林水産省の担当者が「草も生えないのは異常ではないか」と不審に思い,警視庁等と協議をした上で今回の事情聴取と身体検査に及んだもの。

松井選手は調べに対して「7月のオールスター戦後,信頼しているトレーナーから『体に凄くいい』と薦められてドリンク剤を飲み始めた。死ぬほどまずかったが,『良薬口に苦し』ということわざを信じて毎日3リットル飲んでいた。農薬だったとは知らず,裏切られた思いだ」と述べているという。
致死量の30,000倍の農薬を毎日飲み続けても平気な松井選手は別として,問題なのは球場に集まった他の選手や観客,グラウンドへの影響。
松井選手の体から発散されていると見られるイソチルフェノールの影響で,試合中に体の不調を訴えて途中退場する選手が続出,また観客も5回を待たずに帰宅するケースが非常に増えているという。また,夏場になるとナイターの灯りに誘われて大量の虫が集まってくる神宮・横浜・甲子園・広島の各球場では,巨人戦に限り全く虫が寄り付かず,試合中に空からセミや鳥類が大量に落ちてくるという。

各球団のピッチャーには「イソチルフェノールを飲めば球速が160kmまで上がる」という噂まで流れるなど,「プロ野球選手の農薬汚染」という予想もしなかった問題にセパ両リーグ事務局では頭を痛めており,有機野菜の摂取を選手に勧めるなど対策に躍起だ。一刻も早い汚染除去が望まれる。