国会議員の6割が女性であることが判明−小泉氏のスキャンダルで「カミングアウト」続出(2001年)


注:このコーナーは,1998〜2005年の「日本警戒新聞」に掲載されたバックナンバーの一部を紹介するものです。記事内容については他の記事同様,相当多量の偽情報が含まれていますのでお気をつけください。今回は,任期満了まで残り少なくなった小泉内閣のエピソードを振り返る趣旨でお送りいたします。


国会議員の男女比が問題視されている中,日本の現職国会議員の6割が実は女性であることが判明し,国内外に衝撃が走っている。
きっかけとなったのは,自民党総裁選に立候補した森派前会長の小泉純一郎代議士。写真週刊誌「FRIDAY」が,かねて不自然だと指摘されている同氏のヘアスタイルについて,「小泉さんの行きつけの理髪店に聞いてみよう」という企画を立て,同氏が理髪店に向う現場を捉えるべく自宅前で張込みをしていた。
張込み開始後12時間が経過した11日午後7時頃,総裁選で多忙なはずの小泉氏が自宅マンションに戻る姿が目撃された。5分後,同氏はスカートにエプロン,サンダル履きという姿で買い物かごを下げてマンションの玄関に出現。驚いたカメラマンらが同氏を尾行したところ,徒歩5分の場所にある「マルエツ江戸川橋店」に入り,サトイモとブロッコリ,金目鯛を購入,代金1,358円を支払って自宅へ戻った。マンション入口で意を決したカメラマンらが「小泉純一郎さんですね」と駆け寄ったところ,同氏は大変驚いた様子でマンションの中に駆け込もうとした。このためカメラマンらは同氏をその場で取り押さえ,出版元の講談社に連れ帰り,事情聴取を行ったもの。
同氏は「FRIDAY」の取材に対し,一種さばさばした表情を見せながら,自分の本名が小泉純子であること,2児の母親であり夫とは3年前に死別したことなどを淡々と語った。男性を装って議員となったことについては,「首相になって日本を変えたかったが,私が初当選した当時の常識では,女性議員として政界に出ても決して総理大臣にはなれないと言われていた。そのため,敢えて男性に扮して立候補した」と告白した。また,取材のきっかけとなった髪型について話が及ぶと,同氏は涙ながらに「変な髪型だということは十分承知していたが,自民党有力男性代議士と2児の母親という役割を変装なしで両立させるためにはこの髪型しかなかった。まさにぎりぎりの選択だった」と心情を吐露した。
今回の暴露劇に,民主党は「性別詐称という重大な犯罪を犯した同氏は直ちに辞職すべきだ」というキャンペーンを開始したが,FRIDAY誌に掲載された小泉氏の買い物姿が,「構造改革と主婦感覚の両立」という新たなイメージを国民に植え付けたため,かえって支持率が急上昇するという結果となった。

これをみた他の国会議員が「実は私も女でした」と,続々カミングアウトしている。自民党総裁選で小泉氏とぶつかる橋本隆太郎氏もその一人。「重大発表を行う」とだけ伝え,集まった50名の記者の前で同氏はおもむろに洗髪を開始。べったりとしたポマードが落ちると,シャンプーの泡のなかから豊かで長い黒髪が現われ,肩甲骨まで伸びた髪を恥ずかしそうにもてあぞびながら,橋本氏は「自分も実は女性である」という告白を始め記者団を仰天させた。
この他亀井静香氏も名前通り女性であることを告白,「こんな名前だからすぐバレると思ったのに」と,屈託のない笑顔で語った。中曽根元総理はこうした今回の告白について,「前からうすうす気付いていたが,まさかこんなに沢山いたとは。もちろん自分もその一人です」とちゃっかり便乗告白した。彼らの動機は,いずれも小泉氏と同じ。性別を詐称してでも政界の頂点に立ちたいという意欲の現われか,彼ら(彼女ら)はいずれも実力派として頭角を現しており,結果的に政界の有力者が軒並み実は女性だったという今回の結果につながったもの。中曽根元総理は「森首相は本当の男性。だからだめだったのかしら」と語った。
なお,今回の騒動の中,田中真紀子代議士が「実は自分は男である」旨の告白をしたが,特に驚きもなく冷静に受け止められた模様。今回の事件について,米国のブッシュ大統領は「今回の件が,今後良い意味で日本の変化のきっかけとなることを期待する。ちなみに私は男性だ」とのコメントを出した。