石原プロ,「22世紀の裕次郎」オーディション開催へ−「21世紀の裕次郎」不振で(2003年)


注:このコーナーは,1998〜2005年の「日本警戒新聞」に掲載されたバックナンバーの一部を紹介するものです。記事内容については他の記事同様,相当多量の偽情報が含まれていますのでお気をつけください。また,登場する企業名・団体名・個人名は実在のものとは関係なく,かつ時代の変遷と共に変化・消滅しているケースもありますのでお気をつけください。


石原プロ(渡哲也代表)は22日,今年8月にホリプロとタイアップして「22世紀の裕次郎を探せ!1億人スカウトキャラバン」を実施することを発表した。
石原プロでは,2000年8月に「オロナミンC」の大塚製薬とタイアップして「21世紀の裕次郎」発掘オーディションを実施,5万名を超える応募者の中から徳重聡さん(24)をグランプリとして選出した。グランプリ賞金1億円,小泉首相の実の息子でもある小泉孝太郎を落選させたことでも有名になったオーディションだったが,徳重さんの俳優としてのレッスンの不調もありデビューは予定から大幅に遅れた。
これが響いたのか,オーディションから2年半が経過した現在でも,徳重さんが出演するのは,オーディションのタイアップ先である「オロナミンC」のCMシリーズのみ。一般のタレント人気ランキングでも全く姿を見せる気配がないなど,「看板倒れ」「裕次郎の名前が泣く」といった批判や陰口が目立ち始めていた。
さまざまな形で人気てこ入れ策を講じてきた石原プロも,徳重さんの人気を急上昇させる術はないものと断念,新たな大型新人発掘に賭けることにしたもの。
「21世紀」を使ってしまったため,石原プロでは次の新人のキャッチフレーズを「22世紀の裕次郎」にすることに決定,遠い22世紀を睨み,今回は応募資格を2003年1月末現在で満3歳未満の男児に限定することとなった。
グランプリ受賞者については,石原プロが総力を結集,20年間をかけて徹底的に俳優として必要な生き様・技術などを叩き込んだ後,石原プロが契約している米国アトランタにある人工冬眠カプセルに入れて,22世紀のデビューまで静かに眠らせるという。
そして80年後の2103年に「22世紀の裕次郎」として大々的にオロナミンCのCMでデビューさせる計画だ。「80年間の冬眠でワインと同じように円熟味を増すのでは」(同プロ関係者)という期待もあるようだ。
石原プロでは,「22世紀の裕次郎」が失敗するリスクに備えて,来年以降も順次「23世紀の裕次郎」「24世紀の裕次郎」などのオーディションを手がけて行く方針だという。2012年に決定される「31世紀の裕次郎」に至っては俳優としての訓練後,約1000年にわたる冬眠生活が予定されているなど,単なるタレントオーディションの域を超え,学術的見地からも世界的注目を浴びるオーディションになりそうだ。
石原プロでは「31世紀の裕次郎もまずはオロナミンCのCMでデビュー」という原則を固持する方針で,オロナミンCを製造・販売する大塚製薬では「31世紀まで頑張ってオロナミンCを作り続ける」と,石原プロにエールを送っている。