サラリーマン110番（25）総料理長に抜擢された私。

＜相談内容＞
24歳のサラリーマン。私の職場は会社の社員食堂で，毎日2000人分の昼食を作っています。私は今年入社したばかりで，もっぱら玉ねぎの皮をむいたり，切ったりという仕事をしています。
そんな食堂の厨房ですが，来年の1月1日で私以外全員が定年退職することが今日分かり，ショックを受けています。どうも高齢者が多い職場だなあ，と感じていたのですが，来年1月からは私一人で2000人分の昼食を用意しなければならなくなり，頭を抱えています。
「総料理長」という肩書きがもらえることにはなりましたが，私はどうすればいいのでしょうか。

＜回答＞
突然の難題に途方にくれていらっしゃるようですが，自分に出来ることは何かを冷静に考えて，その出来ることを最大限に活用して対処策を考えることです。
手間がかからず，ほぼ玉ねぎだけで完成するメニューを考えましょう。とりあえず私も1回分のメニューを考えてみましたので参考にしてください。
[玉ねぎの丸ごと煮]
材料（2000人前）
・玉ねぎ（中）2000個
・コンソメスープ（市販の固形コンソメを溶いたもので可）　400リットル
・塩　4kg
・ローリエ　50枚

玉ねぎは皮をむき，味がしみやすい様に上下に十字の切込みを入れる。
底の広い鍋を用意し，2000個の玉ねぎを重ならないように敷き詰め，スープ400リットルを入れる。
強火にかけ，スープが沸騰したら弱火にして，ローリエを入れて落し蓋をしてじっくり煮込む。
3時間ほど煮たら，塩を少しずつ（1kgずつが目安）足しながら味を調整する。
スープの量が半分くらいになって玉ねぎが半透明になったら出来上がり。

[玉ねぎ飯]
材料（2000人前）
・白米　100升
・玉ねぎ（中）500個
・干し海老　4kg
・昆布　2平方メートル分
・日本酒　2升
・うすくち醤油　1升

白米はよく研いでざるに上げておく。
玉ねぎは一口大のサイズに乱切りする。
釜の底に2平方メートル分の昆布を敷いて，その上に白米，さらにその上に玉ねぎと干し海老を乗せて，日本酒と醤油を入れた後，適量の水を足して炊き上げる。
蒸らした後，玉ねぎをご飯によく混ぜ込んで出来上がり。