サラリーマン110番(34)かまぼこの製造・販売を担当する私

<相談内容>
47歳のサラリーマン。生来のかまぼこ好きが高じて,25年前に小田原のかまぼこメーカーに就職,以来かまぼこ一筋の人生を歩んでおります。
先日,私の部下が東京都内の営業先で大量発注を獲得しましたが,発注者は大手の輸入車ディーラーで,1年間に合計2000万本という超大口注文です。
ありがたいのですが,このディーラーは何をする気なのでしょうか。

<回答>
何かに一筋に打ち込む,というのは傍から見ていても気持ちのいいものです。この先も竹輪などに負けないよう,頑張ってください。
さて,このディーラーの意図ですが,「ベンツを買うとかまぼこが付いて来る!」というキャンペーンはあまり想像できないので(個人的には,車の型をした特注かまぼこを来場者に配れば結構いけると思うのですが),全く別の用途を推測するしかありません。
このボリュームを前提にすれば,かまぼこが燃料になる車を輸入しているのではないでしょうか。サトウキビなどから作られるエタノールを燃料とする車が脚光を浴びている昨今,かまぼこが燃料になったとしてもなんら不思議はありません。かまぼこ1本で30kmくらい走れる車があるなら,私も買いたいくらいです。食用じゃないからと言って,手抜きをせず製造されることを期待します。
余談ですが,総務省が毎月発表している家計調査によれば,都道府県庁所在地のうち,1世帯あたりのかまぼこへの支出額が多いのはダントツで仙台市です。「笹かま」効果爆発といったところでしょうか。ちなみに,この仙台市民が「ちくわ」に支出する金額はなんと全国で最下位です。かまぼこへの忠誠心の高さには目を見張るものがあります。