短期集中連載「ボブとビリーと雄山と」第4回
美食倶楽部の料理に感嘆するビリー。
ビリー 「むう・・・。出てくる料理全てに細かな仕込がされているのがよく分かるよ」
雄山 「さすがタバコの臭いをかぎ分けただけのことはあるな」
中川 「ビリー,こういうのを日本では『味の宝石箱』というんだ」
ビリー 「味のジュエリーボックス!」
雄山 「ビリー,お前の肉体はまるで筋肉のジュエリーボックスや〜」
ビリー 「最後の『や〜』というのは何だ?」
雄山 「それはさておき,ビリー,お前が訪ねてきた目的は何だ」
ビリー 「そうだ,忘れていた!俺が今何の仕事をしているか,知っているか?」
雄山 「もちろん知っているとも・・・」
床の間に何かを発見したビリー。
ビリー 「あ!・・・何でビリーバンドがここに!」[rakuten:shopjapan:790183:image]
雄山 「恥ずかしながら,先々月通販でDVDとビリーバンドのセットを買ったのだ」
ビリー 「!それでユーザン,効果はどうだ?」
雄山 「・・・悔しいが,この齢になると容易には体型は変わらんらしい」
ビリー 「そうか,それは残念だ。実はお前にブートキャンプの体験モデルになってもらって,日本でのビジネス拡大の起爆剤にしようと思っていたのだが・・・しかし,それよりもいいことを考えた。この料理だ!どうだ,俺に美食倶楽部の料理を教えてくれないか!シェイプアップのための料理が必要なんだが,ここの料理はピッタリだ!」
雄山 「学んだ後はどうするんだ」
ビリー 「米国でレシピ本でも出そうかと思っている」
雄山 「・・・印税は折半ということでどうだ?」
ビリー 「ユーザン!ありがとう,友情っていいもんだな!」
かくしてビリーは2週間の板前特訓を経て帰米,それから2ヵ月後には美食倶楽部のノウハウを詰め込んだ料理本「Billy's Power Meals Cookbook」を出版した。
(最終回に続く)