年金未統合問題解決に任天堂が「切り札」−「脳トレ」パワーを全面利用

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任天堂が12日に発売したニンテンドーDS用ソフト「脳を鍛える年金突合トレーニング」が熱い注目を集めている。


これは,社会保険庁の強い要請を受けて急遽開発,発売されたもの。

宙に浮いた5000万件の年金データの突合作業については,既に政府・与党が1年以内に解決する旨約束しており,社保庁としては何としても達成せざるを得ない状況に追い込まれている。5000万件の未統合データを,受給権者が特定されている既往データと「名寄せ」する作業が中心となるため,既にNTTデータ日立製作所に委託して,既存データの中から類似するデータを抽出するためのプログラム開発を終えている。しかし,このプログラムにより抽出されるのは,未統合データ1件につき類似データ10件前後と見込まれるため,その10件の中から1件に絞り込む作業は人力で行わざるを得ない。この作業を社保庁の職員だけで実施するのは到底不可能であるため,任天堂に救いを求めたもの。



このソフトのために特に用意されたネット接続機能を介して,未統合の年金データと10件程度の候補データが表示される。DSの所有者は,その10件の中で最も合致する可能性が高いと考えられるデータを選択し,送信する。送信先である社保庁は受信した内容に従い,職員を総動員して電話・訪問等で確認作業を行う。DS所有者のデータ選択の精度が高いほど,社保庁の作業の効率が上がるため,送信データ件数とその正解率に応じて,DS所有者に報奨金が支払われるという。
複数の選択肢から最も似ているものを探し出すという作業はまさに『脳トレ』そのもの。これまで『脳トレ』には,『脳の無駄遣い』という批判もあったが,今回の商品は娯楽と実益とトレーニングと社会貢献を兼ねている」と任天堂幹部は胸を張る。

気になる個人情報保護については,データ選択の精度に影響を与えない範囲で個人を特定できないよう,巧妙にマスキングを行う技術が盛り込まれているため心配はないという。



ソフトの価格は2500円で,突合1件あたり50円程度の報奨金が支払われる見込みであるため,100件の突合に成功すれば2500円の純利益となる計算だ。発売から3日経った15日の時点で,既に突合を終えて基礎年金番号統合に成功したデータ数は150万件に達しているといい,「早くしないと5000万件が売切れてしまう」と,突合作業で一攫千金を狙う「脳トレ」愛好家達は24時間態勢で年金突合作業に熱中している模様だ。



この勢いで行けば,全ての口座の特定までに1ヶ月はかからない見込みで,「日本人が総力を挙げれば出来ないことは無い」という実例になりそうだ。



唯一の不安は,社保庁がDS所有者に支払う報奨金データが正確な形で保存されているかどうかだが,この点について社保庁では「現段階ではコメントできない」としている。