東海銀行,店舗を味噌味に改装(1999年)


注:このコーナーは,1998〜2005年の「日本警戒新聞」に掲載されたバックナンバーの一部を紹介するものです。記事内容については他の記事同様,相当多量の偽情報および今日の状況に合わない情報が含まれていますのでお気をつけください。


東海銀行は今後の経営戦略として地元特化を強く打ち出してきた。今後の方向性を模索するためのモデル店舗として蒲郡支店(武田広一支店長)を全面リニューアルしたが,顧客に非常に好評であることから本店をはじめとする全店に同様のリニューアルを施す。


リニューアルに際しては名古屋名産品の多用を心がけた。まず,撥水性塗料と名古屋人に欠かせない「八丁味噌」を2:8の割合で練り込んだ特殊ペンキで外装を一新した。晴れた日には太陽に熱せられた八丁味噌の香りが近隣に充満,来店客を誘致する効果を挙げている。東海総合研究所によれば「味噌の香りは名古屋人にとって一種のアロマテラピー効果をもたらす」(高山義一主任研究員)ということで,こうした効果が実証された形だ。


一方店内の壁には,愛知県内各地の手作り味噌を東海総合研究所が独自に開発した技術でブレンドしたものを半生状態のまま塗り込んでいる。
味噌による気温調節効果で夏涼しく,冬は暖かい店内が実現されている。店内には「どうぞご自由に壁をご賞味下さい」という表示がされており,営業時間中,店内の至るところで思い思いに壁を舐める客が見られる。中には,脚立と白飯を持ち込み,荒らされていない天井の味噌を削りながらご飯を食べている猛者も。


店内にはさらに鶏「名古屋コーチン」が放し飼いにされており,倉庫に山積されている「青柳ういろう」とともに非常時の食糧としての役割が期待されている。


また,名古屋といえば「金のしゃちほこ」という声に答えるべく,毎月5・15・25日(休日の場合は前営業日)は「ゴールドデー」として,当番の行員が全身に金粉を塗ってロビーに登場,来店客の案内係を務める。「今はまだ試行錯誤の段階。今後も地元特化をさらに進めたい」と,武田支店長の鼻息は荒い。