欧州産シラス漁獲規制の陰に動物愛護団体−うな丼にクレーム


注意:この記事には,現時点において事実ではない情報が大量に含まれています。記事中に登場する法人名・個人名等は実在のものとは一切関係がありません。その点をご理解のうえお読みくださるようお願いいたします。


欧州産シラス(ウナギ稚魚)の漁獲規制が2009年から開始されることが決定し,中国での養殖を経て成魚を輸入している日本の食卓への影響が懸念されている。専ら資源保護を目的とすると考えられていたこの規制が,実は動物愛護団体の強烈なロビイングにより実現されたものであることが英大衆紙「サン」の報道で明らかになった。

ウナギは,欧州の一部地域では「幸福のシンボル」とされており,また日本のアニメ「天才バカボン」が長年にわたり各国で放映されていたことから,キャラクター「ウナギイヌも青少年の間で絶大な人気を誇っている。
このため,欧州各地にはウナギ類の愛護団体が多数設立されている。ウナギは欧州でもスペインなどを中心に一般的な食材として認知されており,これらの愛護団体も食用とすることを完全には否定していない。彼らが今回問題視したのは,日本におけるウナギの取り扱い方だ。


欧州ウナギ類愛護者会議のピエール議長は,昨年11月の同会議定例会合で,独自に入手した日本における「うな丼」製作過程を記録したビデオを上映。
そのビデオの内容に,会場からは「背開きにされたり腹から割かれたりするなんて!」「焼かれた後にさらに高温の蒸気で蒸されるなんて!」「美しいウナギの体にどす黒いタレをたっぷりかけて焼くなんて!」「熱々のライスの上に乗せられるなんて!」と,大きなどよめき・怒り・嘆きの声が渦巻いた。
「愛らしいウナギをこんな目に遭わせるために輸出するなんて,欧州人の沽券に関わる問題だ」として,各国政府に対してシラスの漁獲および輸出規制について強烈に働きかけを開始したもの。


また,彼らの調査の過程で,過去に日本の銘菓「うなぎパイ」に対して,欧州で開催されるモンドセレクションが金賞を授与していたことが発覚。「あんな野蛮な菓子に賞を与えるなんて!」「だいたい『夜のお菓子』とはどういう意味だ!」との批判が巻き起こり,モンドセレクション事務局に対して,過去の授賞を撤回するよう要求を突きつけた。


こうした要求に対して,各国政府やモンドセレクション事務局は当初,いずれも黙殺しようとしていたが,ウナギの成魚を官公庁のビル内にゲリラ的に放つなど,抗議活動が日増しに過激になっていったことから,やむなく2009年からの漁獲規制およびモンドセレクションにおける過去の授賞取消が決定したもの。


今回の「サン」紙の報道について,日本国内では「そんな理由で漁獲規制をするとは許せない」と怒りを顕わにする関係者が多い中,「決まったものは仕方が無い」として早速対応策を練り始めた関係者も少なくない。
浜名湖で養鰻業を営む浅田克也さん(48)が研究し,実用化間近なのは「巨大アナゴの肥育」。アナゴに豊富な餌を与えて,体長2mを超えるサイズにまで育て上げてウナギの代用品として利用するというもの。
東京湾内では体長1mを超えるサイズの大アナゴも確認されており,「肥育は夢物語ではない」としているが,都内の寿司屋などでは「そんなアナゴばかりになると,人気のネタである『アナゴ一本握り』が大変なことになってしまう」と迷惑顔だ。



土用の丑の日を間近に控え,ウナギ業界には当面緊張の日々が続きそうだ。