スポーツとしての銀行業務に人気−「エクストリームバンキング」人口が増加中

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極限状態で銀行関連業務を実施する,「エクストリームバンキング」と呼ばれる一種のスポーツ競技が密かな人気を集め始めている。


この競技の源流は,「エクストリームアイロニング」と呼ばれる,「極限状態でのアイロンがけ」を競う競技。
1997年に英国で始まったこの競技だが,日本でも競技団体「エクストリームアイロニングジャパン(EIJ)」が設立され,山頂・海中・スカイダイビング中など極限状態でのアイロンがけに挑戦するプレーヤーの数が急増している。
そこにシワがあるから」を合言葉にしたこの競技には,日頃のストレスを解消するため多数の金融機関職員も参加している。本年3月のEIJ合宿の際に,メンバーである横浜銀行勤務の斉藤武則さん(31)が「アイロンがけが出来るなら,銀行業務だって出来るはず」と「エクストリームバンキング」を提唱,同業者を中心に支持を集め,5月に新団体「エクストリームバンキング・ジャパン(EBJ)」が設立された。



最初に実現したのが「フィギュアスケート+札勘」という組み合わせ。
浅田真央さんの姉でフィギュア選手の浅田舞さんが斉藤さんらの指導を受け,世界初の「3回転ジャンプ中の札勘」にチャレンジ。2度ほど失敗したが,リンクに舞う1万円札に観客は大喜び。
そして3回目のチャレンジで見事に成功,続けて披露した「1万円札を扇形に広げてのイナバウアー」には,観客から大きな拍手が湧いた。
これまでスケートでは妹の真央さんに一歩も二歩も及ばなかった舞さんだが,「世界でこの技が出来るのは私だけ」とすっかり自信を取り戻し「さらに技を磨きたい」と意欲満々だ。


競馬+外貨両替」に成功したのはJRA武幸四郎安藤勝己の両騎手。
8月に開催された函館競馬のG?レース「函館2歳ステークス」で,先行したベストオブミー号の安藤勝己騎手に,ハートオブクイーン号の武幸四郎騎手が後方から追い上げ「ユーロへの両替お願いします」と30枚の1万円札を手渡し。安藤騎手は即座に1,840ユーロを懐から取り出して手渡し,無事に両替が完了,「ありがとう」と言い残して武幸四郎騎手はそのまま1着でゴールした。
武幸四郎騎手は,馬上でわざわざ外貨両替しなくても,という記者の質問に対して「欧州遠征が多い兄(武豊騎手)から両替しておいてくれ,と頼まれていたが,忙しくて両替する暇が無かった。レートが良いので今後も利用したい」と説明している。


しかしやはり競技の中心はATM関連だ。
6月にチョモランマ南西壁(海抜8376m地点)で「世界最高地点のATM設置」に成功したのはセブン銀行の勝藤吾郎さん(29)ら6名のチームだ。ネパール銀行当局の規制で日本円は利用できず,ネパールルピーのみしか使えないのが難点だが,「登山中の不意の現金需要に利用してもらいたい」と設置成功の弁を述べている。
勝藤さんらは今後も2年に1回程度,現金補充のため登頂を行う予定だという。


世界初の「ATM+ラグビー」も実現した。ルールは極めてシンプルで,通常のラグビーボールの代わりにATMの機械を用いてラグビーを行うというもの。ゴールラインを越えてATMを地面に突き刺すようにしてトライすると得点となる。重量の関係で選手一人でトライするのは不可能であるため,最低でも6名程度の選手が持ち抱えてトライすることになる。通常のラグビーとは全くゲーム進行が異なる面白さを感じさせる競技に仕上がっている。



現在,各金融機関内ではエクストリームバンキング愛好者による同好会が続々と設立されており,EBJ調べで8月末現在,59金融機関1,640名の競技人口が確認されているという。
サーフィン+自己査定」「砲丸投げ+住宅ローン相談会」「座禅+自己資本比率計算」など,銀行業務の幅広さを反映した様々なバリエーションが登場している。

2012年のロンドン五輪での正式種目入りを目指すという,EBJの今後の活躍にから目が離せない。