「美しい国」から「がまん」へ−自民党,思い切った方向転換


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自民党の新しいキャッチフレーズが25日,固まった。

先日の参院選惨敗の影響もあり,安倍首相が就任以来こだわってきた「美しい国」は放棄され,代わりに登場したのは「がまんで勝負。自民党。」というもの。

「現在,世界中で発生している問題はよく考えてみれば,人間が我慢することで解決可能なものばかり。日本人の古来の美徳でもある『がまん』で世界中の問題解決に乗り出し,21世紀の国際社会で存在感を発揮する」というのがその趣旨のようだ。



地球温暖化問題も我慢で解決できる,としている。

「温暖化は地球自体には何の影響も無い問題で,人類を含む地球上の生物が困るだけの問題。この先,東京の気温が摂氏50度まで上昇しても,冷房無しで我慢できる根性と体質作りが出来れば問題は解決する。海水面の上昇についても,狭い国土を有効利用してきた日本人なら我慢で対処可能だ」というのがその根拠。

深刻な食料不足も懸念されているが,これについて麻生太郎外務大臣は「日本には『武士は食わねど高楊枝』という格言がある。毎日の3食のうち1食を高楊枝に代えるだけで食糧危機も乗り切れる」と自信を見せている。



政府・与党はこうした新たな政策を国際社会にアピールすべく,世界中の2万箇所に設置する会場で「国際がまん大会」を毎年開催する方針もあわせて発表した。

外気温が摂氏35度を超える場所を中心に,厚着をしてこたつに入って熱々の「おしるこ」「ほうじ茶」をすすり,炉端焼きを楽しんだりしたりするもので,「日本文化を通じて世界中に『がまん』の精神を伝えたい」というのが開催の目的だという。

開催に必要な経費は全て日本国民の税金で賄う方針で,年間400億円程度必要になると見られる運営費用が破綻寸前ともいわれる国家財政に与える負担は決して小さくはない。
これについて,財務省幹部は「がまん強さが国民全体に浸透すれば,少々の税率引き上げにも我慢できるはず」と,これも「我慢」で解決可能との見方を示した。



こうした方針転換を受け,「チームマイナス6%」の取組みは8月で終了し,9月からは「チーム50度」と名称も新たに国民の我慢強さを養うプロジェクトがスタートする。

来年の夏はクールビズも取りやめになり,厚さ3cmの綿を詰め込んだ分厚いスーツで冷房を止めて仕事をする「がまんビズ」に切り替わるものと見られる。



この方針転換を受けた次の安倍内閣支持率に注目が集まっている。