火の用心

昨日のお昼過ぎのこと。銀座に近い私の職場の周辺を,消防車が何台も通り過ぎて行き,上空には東京消防庁やマスコミのヘリコプターが飛び交い始めました。「な,何だ一体?」と不安にかられたのですが,事実関係は次のとおりでした。


東京新聞Web版より)
モクモク白煙銀座騒然 焼き肉食べ放題 脱煙装置に支障(2007年9月21日 朝刊)

東京都中央区銀座二のショッピングセンター「銀座インズ2」二階の焼き肉店「漢城軒」で二十日、排気ダクトから白煙が噴出、消防車約四十台が出動する騒ぎがあり、警視庁築地署の調べでこの白煙は店内で食事をしていた群馬県の消防関連団体の客約八十人の焼き肉の煙だったことが分かった。同署は、店の脱煙装置のフィルター四枚のうち、二枚が外れていたことが一因だったとみている。

同署と同店によると、団体客は八十一人すべて男性で、研修の一環で上京。正午から三千六百七十五円で二時間の食べ放題を開始。約三十分後、「煙が出ている」との一一九番があった。

店の支配人の男性(48)は「みなさん研修中なのでアルコール類は召し上がらず、一斉に食事が進んだことも影響したのでしょうか」と話した。

白煙は店が面した外堀通りに流れ、付近は買い物客らで一時騒然となった。



「火事かと思ったら,焼肉の煙だった」というのは,まあ有りがちな話ですが,煙の発信源が消防関連団体の皆さんだったというのが見事なオチになっています。


しかしそれ以上に感心したのが細かい点にこだわった記事内容。

「食べ放題3675円」という情報がこの記事にとって本当に必要なのか。そして支配人のコメントも,最近の公務員バッシングを意識しているのか,それとも責任回避のためなのか,何とも不思議な内容になっています。