「洋上給油活動」中断後は「洋上給湯活動」−国際貢献継続へ苦肉の策登場

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参議院における野党の躍進で11月以降の継続が事実上不可能になっている,テロ特措法に基づくインド洋での給油支援活動。

先週までは,一旦11月でインド洋から撤退のうえ,民主党が容認しうる新法を成立させて再度派遣するという案が有力だったが,自称「防衛バカ一代」こと石破茂福田内閣防衛大臣に就任,早々に「国際社会における存在感を維持するには,インド洋上から一時たりとも日の丸を下ろすべきではない」と強硬に主張。

早急な対策検討の指示を受けた防衛省・外務省幹部らがひねり出した奇策が話題を呼んでいる。



その奇策とは,テロ特措法期限満了後,自衛隊の艦船と入替わりで海上保安庁のPLH型巡視船「やしま」など3隻および民間チャーターの豪華客船を派遣して,インド洋上で「洋上給湯活動」を展開するというもの。

その名のとおり,アフガニスタンに展開する各国軍を支援する観点から,インド洋上で日本茶中国茶・紅茶・コーヒーなどの飲料およびデザート類を提供するという策だ。


当初は「うな丼」「流しそうめんなど一般食糧の提供を想定していたが,食糧供給は給油活動と同じく軍事活動の重要な一部門である兵站(ロジスティックス)に該当し,「姿を変えた給油活動」との批判を受ける可能性があるため,「嗜好品は軍事物資には当たらず,問題ない」という内閣法制局の見解を得て,こうした策を展開することにしたもの。


石破防衛相「日本の存在感を示すためには,一流のお茶とデザートを準備・提供する必要がある」として,自ら国内外の菓子店を巡回し,「これは」と思う店のパティシエ(菓子職人)らをインド洋に派遣すべく口説き落としにかかっている。

現時点ではパリ在住の「sadaharu aoki」ブランドで知られる青木定治,「モンサンクレール」のオーナーパティシエとして有名な辻口博啓,和菓子界から豆大福で有名な「群林堂」の池田正一氏,ベルギー王室御用達の「WITTAMER」三代目オーナー,ポール・ヴィタメール氏らの参加が内定している。

まさに「スイーツ多国籍軍の名に相応しい豪華な顔ぶれが揃いつつあるなか,石破防衛相は早速参加パティシエらに「インド洋をモチーフとした新作スイーツを製作するように」と求めている。


派遣継続に反対の立場をとる民主党「出発前にスイーツの味見をさせてくれるなら考えないでもない」(党幹部)と態度を軟化させており,国際貢献活動の継続に目処が付きつつある。

福田首相は「『インド洋に浮かぶ給湯室』として,多国籍軍の皆さんのリフレッシュの場になれば我が国として幸甚である」との談話を発表している。


思いもよらぬ形で新政権最大の難問が解決すれば,発案者である石破防衛相の発言力が飛躍的に増大するのは確実と見られており,今後防衛相が福田首相に「ごほうび」として何をおねだりするのかに注目が集まっている。

石破防衛相「三度の飯よりも好き」だというイージス艦になるのか,福田首相が想定している「ヨックモックの菓子詰め合わせセット」に落ち着くのか,閣僚と財務省は固唾を飲んで見守っている。