権力の源泉(2)アカレンジャー(その2)


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その1はこちら



当初はシロ,クロを加えた「ナナレンジャー」になる予定だった,ゴレンジャーたち。

当時まだ相当台数が残っていた「白黒テレビ」の視聴者に配慮するには,モノクロでもはっきり分かる「シロレンジャー」「クロレンジャー」を加えて,そのいずれかをリーダーにすべきという意見が一時,スタッフ全体を支配した。

しかし,「クロはショッカー以来,悪役の色に決まっている」「シロは汚れが目立つ」との理由であえなく不採用となり,ゴレンジャーの中からリーダーを決めることになったもの。


最初に落とされたのはキレンジャー。「信号でもの間に挟まれていて,リーダーの柄じゃない」というのがその理由だ。

そして次に落とされたのはモモレンジャー。「『秘密戦隊ピンクレンジャー』だと夕方の時間帯にはとても放映できない」という,極めてオーソドックスな理由であっさりとリーダー失格の烙印を押された。

残る3人のうち,最初に脱落したのはミドレンジャー。「子供の嫌いなピーマンの色だから」という理由だったが,ミドレンジャーは必死で「子供の好きなメロン色でもある」と反論。だが「メロンの色はもっと淡い」ということで却下され,リーダーの座を手に出来なかった。

そして残るはアカアオ。「は『止まれ!』というメッセージだ」「は『安全』のメッセージで,冒険心が感じられない」と意見はまとまらず,最終的には「なんとなく派手っぽいから」という理由で辛くもアカレンジャーがリーダーの座に就くことになった。


このように,決定的な差がない中で紙一重の差でリーダーの座を手にしたアカレンジャー。それだけに,いつ他のメンバーに寝首をかかれないとも限らないのが実情だ。本日明らかになった伊勢名物「福」の製造年月日偽装は,アカレンジャーにとっては「のイメージを悪化させる深刻な問題」(関係筋)であり,アオレンジャー等からアカレンジャーの責任を追及する動きが出てきそうだ。

一見安定しているようでも,実は極めて不安定な力学の上に成り立っている権力もある,という好事例と言えよう。