世界初の「会議室内自家発電システム」実用化へ第一歩

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電源開発日東電工コクヨなど国内企業11社は5日,世界初と見られる「会議室内自家発電システム」の試作に成功したと発表した。今後,2010年度の販売開始に向けてさらに研究開発が進められる見込みだ。



共同開発プロジェクトのリーダーである電源開発の中村守さん(47)によると,このシステムは,会議に参加したメンバーの間の考え方のずれや軋轢を電気エネルギーに変換し,その電力で会議室内の照明,空調等をまかなうものだという。

海洋温度差を利用した発電は既に実用段階に入りつつあるが,これに続く「温度差」利用型発電の新種として注目を浴びている。


コクヨ本社に設置されたショールーム兼会議室では,会議参加者が座る椅子に,日東電工が開発した微弱電流を感知する特殊薄膜シートが取り付けられている。

会議参加者間の意見や考え方の違いが大きい場合は,この薄膜シートが感知する微弱電流の性質が椅子間で大きく異なっているといい,この差をエネルギー源として,電力に変換していくというシステムだという。



過去3年にわたる研究の労苦が報われたのは昨年12月に行われた250回目の実験。

改良を重ねた薄膜シートを装着した会議室内の椅子に,なかなか成果の挙がらない今回のプロジェクトをめぐる積極推進派と撤退派それぞれの急先鋒的な役員らを呼んで座らせたところ,はじめて会議室の蛍光灯がわずかながら点滅を始めた。

歴史的な第一歩に会議室内は沸き立ち,これまでの対立も解消して全員が積極推進に賛成すると,微弱電流の差が消滅し,蛍光灯も消えたという。



252回目の実験では,「犬猿の仲」と評される,Jリーグ・浦和レッズのサポーター大宮アルディージャのサポーターを同席させた。

会議室内のムードは一触即発で,蛍光灯は明々と点き,室内温度が30度を超えるほどの強い空調が作用,それでも収まりきれない電力が発生したことからブレーカーが落ちるという事態に発展。会議室自家発電システムの底力を示すと同時に,両チームサポーター間の溝の深さも改めて浮き彫りとなった。

開発プロジェクトではこうした事態を受けて,会議室の隅に消費電力量の大きい「コーヒーメーカー」を設置,照明・空調を賄ってなお余りある電力でコーヒーを沸かす仕掛けとした。

この新たな仕組みは「コーヒーブレーカー」と名づけられ,その名のとおり,ヒートアップしすぎた会議にコーヒーブレークをもたらす仕組みとして「よく出来ている」と評価も高い。




会議室を視察に訪れる企業の担当者からは,「あまり意見の対立がない会議だと明かりも点かず,暗すぎて会議が出来ないのではないか」という質問も出るというが,コクヨの担当者は「そんな,意見の対立もないような会議をなぜやる必要があるのですか」とバッサリ。

会議そのものの必要性まで判定するシステムとして,業務の効率化に苦労する各企業にも受けが良さそうだ。




会議中,場違いな発言を行う参加者が出ると,その参加者とそれ以外全員の電流差が急拡大して一気に照明が明るくなったりするのも一興と言えよう。

ちなみに,コクヨ社内では,このような人は「あの人はKYHD(空気は読めないけど発電は出来る)だね」などと評されるという。



エコと業務効率化の一石二鳥を狙ったこのシステム導入で,日本企業の光景が大きく変わる可能性もありそうだ。