2008年版クールビズの新潮流−「正装」をめぐり協議会が新提案


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2008年のクールビズ開始まで50日を切った12日,クールビズ推進協議会が新たな提案を公表し,話題となっている。



実質4年目に入るクールビズ運動だが,最近ではほぼ定着した感があり,大半の企業ではノーネクタイ・ノー上着での勤務や取引先訪問が容認されつつある。

しかし一方で,いまだに形式にこだわり「ノー上着」を容認しない企業等もあるほか,高級レストランなど「ジャケット着用」のドレスコードを変更せず,クールビズ姿での来店を断る先も残っている。



このように「クールビズにおける正装のあり方」が課題となっていたが,これを解決すべく今回協議会が公表した提案は「裃(かみしも)の着用」。



正確には,半袖のワイシャツの上に裃(かみしも)の一部である「肩衣」を羽織るというもので,時代劇でおなじみのように,肩のラインが直線的に見えることから,「軽い上に正装としての風格も備えている」として,これを推奨することとしたもの。



既に同協議会と環境省では,「裃が現代日本のビジネスシーンに受入れられるかどうか」検証するため,九州・沖縄地方の地方銀行数行に協力を依頼し,3月1日から「裃クールビズの試行を開始している。

男子行員全員が裃を着用した南日本銀行鹿児島市)では,当初3日程度はやや「窮屈な感じを受ける」という感想も出ていたが,4月に入るとすっかり定着しているという。


この裃は,着用者の精神状態にも微妙な影響を与えている模様だ。

同行の会議では,発言者の口調が「〜でござる」「拙者は」など,やや時代がかった言い回しになる傾向が出ているという。また,「裃を着ると首を横に動かすより縦に動かす方が楽」だという理由から,会議資料も横書きではなく縦書きに変更していくことも検討されている。

さらには,11日の行内会議で誤字のある会議資料を作成してしまった担当者が,その場で議長に切腹を申し出るなど,業務運営全般に異様な緊張感がみなぎっているという。


転勤が「参勤交代」と呼ばれ,畳敷きの業務室が増加する等,次第に「裃」の魔力にとり付かれてきた同行だが,着用していない女子行員はいたって冷ややかな目で男子行員の動きを見ている。

これに立腹した頭取が「男女七歳にして席を同じくせず」として,全ての部署を男子のみあるいは女子のみにするよう人事部に命令したり,「人生五十年」だとして50歳定年制導入を検討する等,企業としての在り様そのものにまで影響が出始めている。



このような試行結果について環境省では「概ね想定の範囲内として,予定通り6月からのクールビズで各企業にも採用を呼びかける予定だという。

こうした新たな試みがどの程度定着するのか,また仮に定着してしまった場合,クールビズ終了後の10月に元に戻れるのか等,やや懸念は残るが,試してみる価値はありそうだ。