日銀,行員20名を料理学校に派遣−物価安定へ苦肉の策


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日本銀行が4月1日から若手・中堅行員20名を辻調理師専門学校」「神田川料理道場」等の料理学校に派遣したことが明らかになり,話題を呼んでいる。



最近は専ら総裁・副総裁人事で世間の耳目を集めた感のある日本銀行だが,本業とも言える金融政策面でも,景気悪化懸念が急速に高まる一方で,消費者物価が原油穀物価格高騰などの影響を受けてじりじりと上昇していることから,悩みが絶えない。

毎月開催されている政策決定会合でも物価の安定が最大の懸念事となっているが,原油穀物価格の上昇は国際的な流れでありやむを得ないと見る向きが大勢だった。



そんな中,審議委員らにとって大きなヒントになったのが3月下旬に開催された福井前総裁らの送別会。

新総裁が決まっていないという異常な事態下であったため,「世間の批判を浴びないよう簡素に行おう」ということで日本橋本石町の「白木屋」で開催されたこの送別会で,話題に上ったのはやはり物価上昇。

そんな席に運ばれてきた「イクラ丼」が大きな議論を呼ぶきっかけとなった。
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このイクラ丼に乗っていたイクラのうち,半量程度は「どう見ても人造の代用品だ」(水野審議委員)と,当初こそ怒りの声が上がっていたものの,「よく出来た代用品が登場すれば,需給が緩むことで物価は下がるはず」という議論となり,高騰する食料品価格を押し下げるべく,「日銀としても代用品の研究を真剣に行うべきだ」との結論に至ったという。



これを受けて「代用食品の研究を行うように」という指示を受けた日銀の事務方だったが,大半の行員は料理に関して素人同然の状態。

そのため,審議委員に報告されるのは「ウニの代用品としての(プリン+うすくち醤油)」「大トロの代用品としての(豚肉脂身+みりん)」「メロンの代用品としての(きゅうり+はちみつ)」「コーンスープの代用品としての(牛乳+たくあんのみじん切り)」など,既に広く知られているものばかりだった。

しかもこれらの代用品は,むしろ本物よりも高価になることも多いため,「全く目的に合わない」として,一旦研究のストップを指示。

行員を料理学校に派遣し,しっかりとした専門知識を蓄えてから再チャレンジすることとなったものだ。



日銀ではこれまでの研究の反省も踏まえ,「高級食品の代用品を作るよりも,物価上昇の起点となっている穀物の代用品を作る方が物価安定への貢献度は高いはず」(幹部)との考え方に傾いており,派遣している行員らには,当面は豆腐製造の際に大量に発生する「おから」を利用した代用品研究に注力するよう求めているという。



おからは現在,その大部分が産業廃棄物となっているが,これを低価格であっても安定的に販売するルートが確保できれば,その利益をもとに豆腐の販売価格を引き下げることも出来るうえに,産業廃棄物削減にも寄与できるとあって,行員らの料理学校での研究にも熱が入っている。



派遣された行員からは試作品として「おからパスタ」「おから粥」「おからうどん」「おから豆腐」などが既に届き始めており,4月の政策決定会合ではメンバー全員が試食したという。

「食感がまだまだゴワゴワしていて,代用品にはほど遠い」(須田委員)など,辛口の意見も出た模様だが,「もっと力を入れて研究を進めるべき」という方向では全員が一致。



こうした日銀の取組みは,政府や与野党にも「物価安定という日銀本来の使命を果たすための意欲的な取組み」と好意的に受け止められている。

この評価は,目下懸案となっている空席の副総裁人事にも影響しており,福田首相「代用品研究を早急に進めるためには専門家を入れるべき」として,アイデア料理研究家として知られる平野レミを副総裁,日本一やかましい料理人として知られる神田川俊郎を審議委員に起用する構想を密かに民主党に打診している模様だ。

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民主党小沢一郎代表は天下りじゃないから」という理由で平野副総裁案を容認する意向であると見られ,早ければ4月中にも2名の審議委員の欠員が埋まる可能性がある。



物価安定という崇高な使命のため,料理学校に派遣された行員らは今日も深夜まで「大根のかつら剥き」など,料理の基礎技術習得に取り組んでいる。

彼らがその成果を平野レミ副総裁の下でどのように発揮し,日銀の中長期的な方向性をどのように変えることになるのか,注目したい。