サラリーマン110番(53)船場吉兆の食べ残し事件で悩む私

<相談内容>

32歳のサラリーマン。

先日,船場吉兆で客が残した料理を盛り直したり焼き直したりして他の客に出していた,というニュースが流れました。

個人的にどうしても気になっているのが,「食べ残しを出された次の客がそれをそのまま残すと,また別の客に出されるのか」ということです。
理論的には,船場吉兆創業当時の鮎の塩焼きが手付かずのまま今日まで残っていて,今でも客の前に出されている,ということがあり得るのではないかと思うのです。
どうなんでしょうか。

<回答>

江戸時代から継ぎ足し継ぎ足し使っている秘伝のタレの壷に,江戸時代の成分は残っているのでしょうか」という質問に似ていると思います。似てはいますが,少なくともサラリーマンが真剣に悩むような問題ではないと思います。

どうしても気になるなら,船場吉兆に行って,登場した鮎の塩焼きに,従業員の目を盗んでこっそり文字を彫り込んだ上でいかにも「全く箸をつけていない」という様子で下げてもらったらどうでしょう。その後毎日船場吉兆でご飯を食べて,毎日鮎の塩焼きに文字が入っていないかチェックし続けていれば,数十年後に「あ,これはあの時の鮎だ!」という遭遇劇を体験できるかもしれません。

まあそのためには今後数十年間,毎日船場吉兆でご飯を食べるだけの根性と財力が必要ですが。