パンダ外交,思わぬ余波−鳩山兄弟の政治家生命に影響か


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中国から新たにパンダ2頭が「貸与」されることを受けて,日本からの「お返し」についての議論が佳境を迎えている。


胡錦濤・中国国家主席の来日を直前に控えた4月30日,上野動物園のパンダ「リンリン」が死亡。国内では「代わりのパンダ」を求める世論が高まり始めていたが,政府・与党ではパンダが中国の外交戦略上の「武器」となっており,安易にパンダを求めることで外交バランスに影響が及ぶことも懸念し,今回の胡錦濤主席来日時には一切この話題に触れない方針を固めていた。

しかし支持率急落に悩む自民党としては,パンダを求める国内世論にも配慮する必要があるため,「パンダに体格が酷似している森喜朗元首相に,全身に白と黒の植毛を施して上野動物園に入ってもらったらどうだ」との案が浮上。伊吹幹事長が実際に本人に打診したものの,激怒した森元首相に殴打され話は終わってしまい,無策のまま胡主席の来日を迎えることとなった。
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そんななか,6日夜の非公式夕食会の場で胡錦濤主席がいきなりパンダ2頭の貸与を表明。国内で大きく報道されたことから,政府としてもこれを受け入れざるを得ない立場に追い込まれたもの。


外交上見事に先手を取られた形となった政府・与党では,パンダのレンタル料として報道されている「年間1億円は高すぎる」という世論も意識しつつ,「パンダごときで外交上の「借り」を作るのはまずい」とし,日本からも「パンダの代わりに日本を象徴するつがいの2頭を中国に貸与する」という「戦略的互恵方式」で対応する方針を固め,早速貸与する「つがい」の選定に入った。

政府・与党では貸与候補の条件として,(1)現代日本を象徴するものであること(2)中国で珍重されるものであること(3)貸与することで日本の国益が大きく損なわれないこと の3点を重視。


そんななか,まずは大方の予想通り,タレントの「林家ペー・パー子夫妻」の名前が有力候補としてあがった。政府では先の3条件と照らし合わせて検討し,(3)については全く問題なし,(2)については「一切これといった芸のないタレントは中国では反って珍しいはず」「赤やピンクはおめでたい色として喜ばれるのでは」という意見からこれもクリアしたものの,(1)について「さすがに日本の象徴としてはいかがなものか」との正論が出され,結果的に却下されることとなった。
林家ペーの有名人マル秘お宝写真

次に候補に上ったのは,高校野球からプロ野球まで一時代を築いた清原和博桑田真澄の「K・Kコンビ」
男性同士であり,もはや「つがい」ではないのでは,との異論もあったものの,日本の国技に近いスポーツともいえる野球界で長年活躍していることから,(1)についてはクリア。(2)についても,今後野球の強化を図ろうとする中国にとっては貴重な存在であることは間違いないとの判断からクリアした。しかし問題は(3)で,「指導者として卓越した力を持つと思われる二人が中国野球のレベルアップを実現させると,今後のWBCワールドベースボールクラシック)等でアジア地区の強敵を増やすことになってしまい,シンクロナイズドスイミングの二の舞になる」との意見から,結局この案も却下されることとなった。


こうした経緯を経て,現時点で最有力視されているのが鳩山由紀夫・邦夫の政治家兄弟だ。
チョウを飼う日々鳩山由紀夫―蛭田有一フォト・インタビュー集
兄弟で自民党民主党に分かれている様はまさに「ねじれ国会」という現代日本の象徴としてこれ以上にふさわしいものはなく,また,2人が長期間中国にレンタルされても「与野党から1名ずつ議員が減るのでバランス上は問題ない」うえ,「歴代大臣の中でもダントツで失言が多い法務大臣を替える絶好のチャンス」(自民党幹部),「民主党迷走の原因である多頭政治を解消するにはちょうどいい」(民主党議員)との意見もあり,結果として「国益上何の問題もない」という判断がなされた模様。
鳩山兄弟も「政治家としての今後は断たれる可能性があるが,日中の重要な架け橋として歴史に名が残るならば」と覚悟を決めた模様で,唯一残っている課題は中国サイドにとって彼らを珍重する理由が無いこと。これについては,自民・民主両党が鳩山兄弟に対して「中国でもウケる宴会芸」を身に付けるよう,強く求めていくことで対処する構えだ。


最終的に選定された「つがい」は,10日に関西国際空港に運び込まれ,胡錦濤中国国家主席の専用機に乗って北京に向かい,到着後引き換えにパンダが送られてくる予定だ。
中国サイドでは,鳩山兄弟の貸与を受けた場合には,「偽キャラクター事件」以来,来場者数が激減している北京・石景山遊園地のアトラクションの目玉として毎日宴会芸を披露させることを想定している模様で,「面白い宴会芸で日本からの北京五輪観光客誘致にもつながれば」と期待しているという。
ただ,鳩山家の近隣住民によれば「宴会芸を覚えるのが遅い弟・邦夫を激しく叱責する兄・由紀夫の甲高い声が連夜響いている」といい,日中両国の目算どおりに事が運ぶかどうか微妙な情勢だ。