雄山VS士郎・真夏の対決(1)飲料勝負!(第1回)


山岡士郎「・・・夏だな,雄山」

海原雄山「・・・ああ,暑いな,士郎」

士郎「こう暑いと,頭がボーっとして,普段は絶対買いそうにないものまで衝動買いしてしまうな」

雄山「・・・私は買い物は通販だけだからそんなことはないが」

士郎「今日は,そんな衝動買いした,夏ならではの飲料を持ってきた。良かったら飲んでみてくれ」

雄山「うむ・・・で,これは?」

士郎「その名もSAPPORO『がぶ飲みコーラフロート』だ!飲んでみてくれ」


雄山「よし・・・(試飲中)・・・!!!何だ,これは!コーラフロートと言えば,コーラの上にアイスクリームを浮かせた,小学3年生男子の大好物を組み合わせた飲み物だが,こ,これは最初からアイスクリームをコーラの中に溶かし込んでいるのか!!」

士郎「そうだ」

雄山「・・・コーラフロートはアイスをどうするかを飲み手の意志に任せるところに真骨頂があるのであって,最初から提供する者が混ぜてしまっては台無しではないか」

士郎「うむ,俺も全く同感だ。カレーライスを頼んだら,店の人が『食べやすいように』と言って,よーく混ぜてまるでドライカレーのようにして出してくるようなものだからな」

雄山「ミートソーススパゲッティを頼んだのによく混ぜられてナポリタンっぽくなって出てきたときの悲しさに似ているな」

士郎「全くだ。あの,混ぜて食べてこそ美味いといわれる石焼ビビンパですら,最初は店の人が混ぜずに持ってきて,『お混ぜしましょうか』と断って混ぜてくれるのに」

雄山「もう21世紀なんだから,ペットボトルの中にアイスクリームの固まりを浮かせる技術くらい開発しろ,SAPPOROよ!その上で,買った者の判断で,ボトルをよく振って混ぜるか,そのままの形で飲むかを決めればいいのだ

士郎「全くだ。まあ,よく振ると,コーラだけに噴き出すことは確実だがな」

雄山「これは一本取られたな」