オタマジャクシ問題,永田町にも波紋


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石川県を中心に発生している,空からオタマジャクシや小魚が大量に降ってくるという原因不明の怪奇現象をめぐり,永田町・霞ヶ関が揺れている。



この珍現象については現時点でメカニズムが全く解明されておらず,「空を飛ぶ鳥が落とした餌ではないか」「飛行機が誤って機内食を落としたのではないか」等の諸説が入り乱れている状況。

地元からは政府に対して一刻も早い原因究明を求める声があがっている。

しかし,全く見当も付かないのは政府も同じ。

このため,麻生首相お茶を濁すべく,この問題について15日,「気象庁に対して天気予報の精度を上げるよう指示した」と言明。
首相によれば,「今の天気予報は,何が降ってくるのかの表し方が不親切だ。雨か雪かあられかひょうかという単純な区分しかないから,今回のような現象で国民が驚き,不安に思うんだろう」として,「何が降ってくるかをより具体的かつ細分化した天気予報を実現させるように」との指示を出したという。

首相から直々に命令を受けた気象庁では「話の筋が全然違うのではないか」との意見が大勢を占めていたものの,「拒否すると,いつ何時スケープゴートにされてしまうか分からないので従っておこう」という上層部の判断により,「天気予報の細分化」を実現させる方針を決定,直ちに具体的検討に入った。

歴史上,過去に天から降ってきたことがあるとされる全ての事例を網羅した上で,可能性としてあり得るものまで含めて,新たな天気区分は全15万3000種類という膨大な数に上る予定だという。

「石川県北部の明日の天気は北東の風,晴れ時々おたまじゃくし,ところによりカエルでしょう」という天気予報や,「静岡県西部には桜えび警報が出ています」という気象情報,「高知県の向こう3ヶ月は,不安定な天候が続き,日替わりでカツオ・はつかねずみ・プリン・なめこ・ミズダコなどが降るでしょう」という中期予報などが実現することになりそうだ。


なお,気象庁では「当庁の管轄ではないので,天気予報の中に『ミサイル』は含めていない」と説明している。




また,「原因が分からないのだから,この現象を逆手に取って活用しよう」という戦略を打ち出したのが観光庁

海外からの観光客を倍増させるというミッションを背負ったこの新設官庁が打ち出したのは,「海外各国でこのニュースを広く紹介し,『天から色々なものが降ってくるミステリアスでエキゾティックな国・NIPPON』というキャンペーンを打つ」という作戦。

庁内でも「今後も安定的に何かが降ってくるのか」「観光客はこうした現象を見たいと思うのか」等の疑問の声が上がっているというが,早くも18日から英・仏の両国内で週20本程度のペースでスポットCMが放映される予定だという。




一方,様々な面で自民党との差をアピールしたい民主党は「問題を直視しない現政権の悪い癖が出ている」と強い調子でこれらの対応を批判,党本部に「オタマジャクシ落下問題対策本部」を設置した。

鳩山代表はマスコミ各社を呼んだ会合の冒頭挨拶で「オタマジャクシの降らない社会を実現させます」と発言。

しかし,岡田幹事長に近い議員らからは「時事ネタにすぐ飛びつく習性はまるでカエルのようだ」「そう言えばカエルっぽい顔だし」等の陰口も囁かれていたほか,国民からも「もっと先にやることがあるんじゃないか」「小魚が降った件には触れないのか」という冷めた声が届けられており,一枚岩とは言えない民主党の悩みをうかがわせる動きとなっている。



国民は,こうした動きに惑わされることなく,自らの頭上に常に注意して生活した方がよさそうだ。