政府,ついに円高対策発動へ−珍妙な策に当惑も

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無秩序に進む円高に国民の不安が高まるなか,政府・与党が打って出た行動に,周辺が当惑している。


8月31日の民主党常任幹事会では,議論が目下の円高・株安対策に集中。
こんなに必死で為替相場を見守っているのになぜ効果が無いのか」と愚痴のような意見が続出していたが,議論の流れを変えたのは小沢一郎前幹事長。
常任幹事会のメンバーではない彼が出席していることについて,誰もとがめようとしない中,「見守り方が足りない。国民や世界の投資家に,我々が汗をかいて本気で見守っている姿を見せてやらないとだめだ」と断言。

張り詰めた空気のなか,山岡賢次副代表が小沢氏の意を汲んで,超党派による「為替相場を本気で注意深く重大な関心を持って必死に見守る国会議員の会」を立ち上げることを提案。
常任幹事会は「円高は国家的課題であり,超党派で取り組むのが筋」「今後の国会運営における他党との連携の足がかりになる」と,賛成多数で会の立上げを承認,早速全国会議員に対して加盟の勧誘を開始した。

勧誘を受けた他党議員の反応は「馬鹿馬鹿しい」と極めて冷たいものだったが,9月2日には,ここまでに加盟を決めた185名の与党議員が最初の行動として,外為市場を見守るべく日本橋室町のトウキョウフォレックス上田ハーロー(トウフォレ上田)に向かった。

メンバーらは,着々と円高が進む様子を目の当たりにして,必死の形相で取引の様子を凝視
なかには手を合わせて必死で拝む議員もいたが,その姿がTVで生中継され,「政府の無策」を象徴する光景でさらに円高が加速。
この失態を取り返そうと,8月の「鳩山研修会」で檄を飛ばしたことで有名になった中山義活衆院議員が,円高進行を食い止めるべく例によって「気合だ!気合だ!気合だ!」と叫び,周囲の議員らも唱和したものの,取引中のディーラーから「うるさい!」と一喝され再び沈黙する一幕もあった。

全員による見学は1時間ほどで終了したが,「24時間ずっと見守っていることを国民に知らしめる」ために,会メンバーの国会議員が3時間交代で24時間,見学を続けることを決めた。
為替相場を重大な関心を持って見守る民主党」を国民に見せるべく,同社の協力を得てライブ中継カメラを設置,相場を見守る国会議員の様子を24時間,民主党のホームページで確認できるようにした。

政府・与党ではこれにより「当面,打つべき手は打った」としているが,相場反転の兆しが一向に見えないことから,さらなる対策を求められるのは必至と見て,次の対応策検討に追われている。

関係者によると,目下候補に上っているのは「資産家である鳩山前首相によるプライベートドル買い介入」「菅首相による円高ストップ祈願の四国八十八箇所巡礼」など。

ただ,効果があるかどうか疑わしいため,金融政策に詳しい議員らを中心に,強制的に通貨供給量を増やすべく民主党券」という独自紙幣を勝手に発行するという案も水面下で検討されている模様だ。

しかし,通貨制度の根本を揺るがすその本質論には誰も立ち入らず,各紙幣の肖像をめぐり「1万円券の肖像は当然現在の首相であるべき」「いや,迫力ある小沢先生の顔こそ最高額紙幣にふさわしい」と紛糾している様子であり,実現の可能性はほぼゼロと見られている。

日本経団連の米倉会長はこうした動きに対して記者団に「どうでもいいので早く何とかしてもらいたい」と語った。