ここまで来た「タイガーマスク運動」 − 伊達直人,JAXAに「降臨」

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とどまるところを知らない「タイガーマスク運動」が,ついにJAXA宇宙航空研究開発機構)にまで及び,関係者が対応に追われている。


昨年12月,群馬県中央児童相談所にランドセル10個が贈られたことが発端となった「タイガーマスク運動」。
「誰かに感謝されたいが名前を出すのは恥ずかしい」という日本人の心情にマッチしているせいか,急速に全国に広がりを見せてきた。
当初はランドセルを贈る運動だったが,全国に展開するなかで「現金」「図書カード」「野菜」「コメ」など,様々なバリエーションを持つ運動に展開していったのは報道のとおりだ。

その後1月に入ってからは,全く様相の異なる「タイガーマスク現象」が広がっている。

タイガーマスクだが,ランドセルを買うお金が足りないので,もしよければ指定口座に寄附金を振り込んでくれないか」というタイガーマスク詐欺」や,居酒屋の客がトイレ等で席を外し,戻ってくるといつの間にかテーブルの上に注文していない料理が乗っており,「遠慮なく食べてください 伊達直人という手紙が添えられているという「タイガーマスクおつまみ」など,意味不明な珍事件まで発生している。

さらには先日のセンター試験で,高熱を出して受験できなかった高校生のもとに「代わりに受験しておきました 伊達直人という手紙が届くという事件も発生。
しかし,同封されていた解答記録を自己採点したところ,全国平均に遠く及ばない成績であったため,3日後には「勉強が苦手なのを忘れていました 伊達直人というお詫びの手紙まで来たという。


そうしたタイガーマスク運動がさらに公共事業分野にまでに進出したのが,1月18日に発生した「タイガー国道」事件。
18日早朝,福岡県の国道200号線を走行中のドライバーが,片道1車線だった国道が途中400mにわたり片道2車線に拡張されているのを発見したものだ。
問題の箇所は,右折・左折車輌が多く渋滞しやすい交差点に近く,新たに出現した車道には白ペンキで「快適なドライブをどうぞ 伊達直人と記されていたという。

翌19日の深夜には群馬県の八ツ場ダム建設現場で,虎のマスクをかぶった数十名の男性が黙々と建設資材を運んでいるのを近所の住民に目撃された。工事現場には「早く完成しますように 伊達直人という看板が立てられていたという。


このように次第に大規模化してきた「タイガーマスク運動」がついに到達したのが,JAXA宇宙航空研究開発機構)だ。

先日,金星に接近しながらミッションに失敗した「あかつき」は,数年後の再チャレンジを目指して宇宙空間を飛行していたが,25日に突然その所在が分からなくなるというトラブルが発生した。
激しく落胆したJAXAだったが,所在不明から3時間後,宇宙からキャッチした微弱な電波を解析したところ,驚くべきメッセージが現れたという。
「いい感じに軌道を修正しておきました 伊達直人
メッセージの後には,現在の「あかつき」の所在地点を示すデータが付されており,JAXAで調べたところ,所在が分からなくなっていた「あかつき」を再び発見することに成功したという。

直ちに「あかつき」の新たな軌道を計算したところ,わずか8日後に金星に再接近・再挑戦が出来る位置にあることが判明。
一旦解散した「あかつき」オペレーションスタッフを緊急招集し,金星探査の準備を整えるべく,大車輪で作業を進めているようだ。


もはや当初の目的・性格からは大きく外れてしまった「タイガーマスク運動」だが,何者の仕業なのか,次はどこに現れるのか注目が必要だ。