大相撲,抜本的ルール改正へ−八百長問題を受け

注意:この記事には,現時点において事実ではない情報が大量に含まれています。記事中に登場する法人名・個人名等は実在のものとは一切関係がありません。その点をご理解のうえお読みくださるようお願いいたします。


八百長問題で揺れる日本相撲協会が,国技の存亡を賭けて抜本的なルール改正を打ち出すことが明らかになった。


取組みにおける「八百長」は,アスリート精神を根本から否定する行為だけに,スポーツ界全体を揺るがす大問題となっている。

実際,プロ野球界では,コミッショナーがいわゆる「始球式」の運営の適正化について通達を発出したところだ。
試合開始前にタレントなどの著名人を招待して行われる始球式では,慣例としてバッターは空振りすることになっているが,これが「わざと空振りしており,一種の八百長ではないか」との批判につながりかねないと懸念してのものだ。
「バッターは全力で打ち返すよう努力する」ことを求める異例の通達について,各球団の1番バッターは「ホームランや空振りなら絵になるが,ボテボテのゴロやファールだと球場全体がすごく微妙な空気になりそう」と懸念している。

このように,他のスポーツ界からも「一刻も早く抜本策を示すべき」との圧力がかかっていることから,25日に予定されている臨時理事会で,ルール改正を放駒理事長自ら提案することとなったものだ。


現段階の試案によると,その内容は,従来の「勝ち星制」を全廃し,サッカー等の他競技にヒントを得た「総合ポイント制」に切り替えるというものだ。

取組みの勝者=3点 不戦勝=1点 敗者=0点を基本として,取組み内容等により以下のポイントが加減算される。

・珍しい決まり手(1年あたり3回以下を目途)での勝利=2点加算

・相手が1秒間以上宙に浮く豪快な投げ技で勝利=5点加算

・はたき込みなど姑息な技で勝利=1点減点(敗者側に1点加算)

・観客アンケートで「最優秀取組み」に選ばれた試合の勝者=最大で200点加算,敗者=最大で50点加算

・観客アンケートで「最も笑える力士」に選ばれた者=5点加算


この制度が導入されれば,「全勝でも優勝できない」「勝ち越しても番付が下がる」という事態が起こりうるため,より緊張感と迫力を増した取組みが増加することが期待されている。

既に協会では,過去5年分の本場所開催データをもとにシミュレーションを実施しているが,「最も笑える力士」にほぼ連日選ばれると推測される高見盛関が3回優勝するなど,現行ルールでは考えにくい結果が出ている模様だ。


この制度について,横綱白鵬は,「勝敗軽視。最後の問題だけ配点が100倍になるテレビのクイズ番組のようだ」と不快感を表明。
一方,所管の高木文科相は「分かりやすい制度で好感が持てる」と評価,「国会にも取り入れてみたらどうかと首相に進言してみたい」とまで発言している。


放駒理事長は「サッカーの勝ち点制を最も参考にしたが,理事会までにフィギュアスケートの審査等も研究し,より良いルール案を仕上げたい」と語っている。


八百長問題を契機として,大相撲の歴史が今後どのように変容していくのか,注目が必要だ。