沢尻エリカさん,バーゼル3を「粉砕」

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3月27日,バーゼル銀行監督委員会が昨年12月に公表したばかりの「バーゼル3テキスト」の見直し作業に入り,適用時期を延期する方向で調整することを緊急発表したが,その原因となったのが日本の女優・沢尻エリカさんであることが明らかとなり,各方面に大きな波紋を投げかけている。


発端となったのは,3月24日に開幕した「バーゼルワールド2011」。

世界的に有名な宝飾・時計の国際見本市であるこのイベントには,毎年世界から著名人が訪れている。
昨年から生活拠点をスペインに移した沢尻さんもその一人で,開幕日である24日にバーゼルを訪れた。

例年以上にセンス豊かな宝飾品の数々にテンションの上がった沢尻さんは,次々と指輪などを購入していったが,合計で3,000万円を超えたところでクレジットカードの限度額をオーバー。
まだ買い足りない沢尻さんは「近くの銀行で借りてくる」と言い残して会場からバーゼル市街に出向くと,近場で「Bank」の看板を掲げていた建物に入り,宝飾品購入代金5,000万円を借りようとした。

彼女が入った建物は言うまでもなく,「Bank for InternationalSettlements(BIS;国際決済銀行)」の本部だ。

突然ツカツカと踏み込み,流暢なドイツ語で「Die Erfassung von Erträgen resultiert unmittelbar aus der Erfassung von Vermögenswerten und Schulden!(私にお金を貸しなさい)」と叫ぶ日本人女性に驚いたBISの職員が慌てて駆け寄り,この銀行は個人向けの融資を扱っていないことなどを丁寧に説明した。
しかし,全く聞く耳を持たない彼女は「カネも貸さないくせに何がBankよ!責任者を呼びなさい」と詰問。

ちょうどその時,会議場に向かう途中のバーゼル銀行監督委員会・ウェリンク議長が通りかかったため,BISの職員が「助けてください」と懇願,この様子をみた沢尻さんは「あんたが責任者なのね」と矛先を転じた。
事情が飲み込めないウェリンク議長は,彼女を無視して会議場に向かったが,沢尻さんも全く引き下がらず,そのまま後を追って会議場に乱入することとなった。

会議に出席していた日本銀行の白川総裁は,テレビで見たことのある女優が突然会場に現れたことに驚き,思わずサインを求めに歩み寄った。
白川総裁をテレビでみたことのある沢尻さんはサインに応じながら「あなた,日本の銀行の人よね。ここの銀行,お金貸してくれないの。あなたのところで貸して頂戴」と要求した。
突然の借入申込に面食らった白川総裁は「当行では,成長基盤強化支援のための資金供給を行っていて…」と説明を始めたが「わけわかんない!」と逆ギレされてしまう結果に終わった。

らちが明かないと考えた沢尻さんはそのま会議場の議長席に登壇,ざわつく各国金融監督当局関係者らを前に,得意のフランス語やスペイン語で「Les flux de trésorerie contractuels de certains actifs financiers sont soumis à un effet de levier!(あんた達,偉そうにしているけど,銀行なんてお客様あっての存在でしょ)」「El valor razonable de un activo financiero, en el reconocimiento inicial, es normalmente el precio de la transacción!(頭でっかちな人ばかりで議論する前に,きちんとお客様の意見や希望を聞いたの)」などとまくし立てた。

さらに,議長席に置いてあった資料をパラパラとめくった沢尻さんは「何なの,このLCRとかNSFRって!全然意味わかんない!HMMCの方が全然マシじゃない!」と怒鳴りたてているところで警備員に壇上から引き摺り下ろされて退場することとなった。


退場後の議場の空気は,沢尻さんの「演説」を受け,意外にも微妙な空気に。
「確かに,この場で個々の顧客のことを考えた議論はあまり無かったような気がする」などと感想を述べ合う光景があちこちで見られ,その様子を見たウェリンク議長は,「どうだろう,彼女が指摘したような観点も含め,本当にこの案でいいのかどうか,もう一度きちんと考える時間をとってみてはどうだろうか」と提案,大半の出席者の賛同を得て,検討時間確保のため,適用時期の延期方針が固まった。


なお,沢尻さんが言及した「HMMC」と呼ばれる指標について,議場内の会議出席者が誰一人知らなかったため,日本が調査を委託されることになった。
帰路,スペインに立ち寄った白川総裁は沢尻さんに面会,その結果「HMMC」は夫である高城剛さんの肩書き「ハイパーマルチメディアクリエーター」の略であることが判明,その旨バーゼルに報告を行った。


今回の沢尻さんの行動は金融関係者を中心に「暴挙」と捉える見方が多いが,日本政府内では「あれだけ世界中の識者が集まって積み重ねた議論を簡単にひっくり返せるというのは恐るべきパワー」と,評価する向きもある。

官邸筋は,沢尻さんを「TPP担当兼北方領土問題担当兼普天間問題担当兼消費税問題担当」の特別顧問として迎え入れ,閉塞感の漂う状況打破の最終兵器として彼女を活用するプランの検討に入っていることを明かした。


歴史的な愚挙に終わるのか,それとも民主党政権再浮揚の強力なエンジンとなるのか,当面彼女の動向から目が離せない。