再生可能エネルギー,飛躍的な増大へ−「韓流」ファンが貢献


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いわゆる「韓流」ファンの小さなアイデアが,世界のエネルギー事情に巨大なインパクトを与える可能性が出てきた。


俳優のペ・ヨンジュンさん人気を発端とする「韓流」ブームは,その後も数々の歌手・俳優などを追いかける熱心なファンを大量に生み続けている。

そうしたなか,注目を浴びているのが川崎市在住の会社員,A子さん(34)だ。
A子さんは2年ほど前から韓国の俳優,チャン・グンソクさんに熱を上げており,様々なイベント等には有給休暇を利用して100%参加するという,熱烈なファン活動を続けている。

グンソクさんは先日,今年2回目の来日を果たしたが,A子さんが懸念していたのが,節電に伴う羽田空港の空調温度の上昇だ。
「日本にやってきたグンちゃん(注:ファンの間での呼称)が,『暑い』と言ってそのまま韓国に帰ってしまったら困る」と考えたA子さんが考えたのが「風を効果的に送れるうちわ」の製作だ。
空港に集まるファンの大半は,グンソクさんに向けたメッセージを大書したうちわを見せてアピールするが,A子さんはグンソクさんに向けてうちわを扇ぎ,少しでも涼しさを感じてもらおうと,うちわの形状を研究。500種類を超える試作を繰り返した後,わずかな力で遠くまで風を送ることの出来るうちわの作成に成功したものだ。
そのうちわの形は,不等辺五角形の角を少し丸くして,2つの辺を直線ではなく波打つ形にするという,一見「子供のいたずら」風。


不眠不休でうちわ作りに励んだA子さんは,グンソクさん来日当日に不覚にも寝坊してしまい,慌てて羽田空港に向かったものの,確保できたのは最前列から8列目という,グンソクさんの通路から20m以上離れた場所。
2時間ほど待ち,グンソクさんが現れると,A子さんは「ダメもと」でグンソクさんに向かってうちわを一振り。すると,20m以上離れているにもかかわらず,グンソクさんの長髪が突然,風になびいたのが確認された。その後もA子さんが妙な形のうちわを扇ぐたびにグンソクさんの髪が揺れ,涼しさを感じたグンソクさんが「カムサハムニダ」と応える場面も見られた。
この様子を見たほかのファンらはA子さんに教えを乞い,その後,同形のうちわを製作。
数日間の日本滞在を終えグンソクさんが帰国する際,羽田空港に集まったファン700人が,一斉に「A子さんうちわ」で扇いだところ,あまりの強風にグンソクさんが吹っ飛び,空港ロビーの壁にぶつかるという微笑ましいハプニングまで発生した。

こうした一連の出来事をテレビで見て衝撃を受けたのが,風力発電を研究している北海道大学の戸沢実教授だ。

風力発電再生可能エネルギーの本命の一つと見られているものの,電力需要がピークとなる真夏の昼間発電量が伸び悩むことや,立地によっては騒音やストロボ現象(回転する羽根の影の影響で地表面が明滅する現象)等で周辺住民に被害が出ることなどが課題となっている。

戸沢教授は,「あのうちわの形状を風力発電機の改良に応用できれば,弱い風でも効果的な発電が可能になる」と考え,早速テレビ局を通じA子さんにコンタクトを取り,共同研究の申し入れを行った。
突然の打診に驚いたA子さんだったが,新型風力発電機に「チャングンソク型風力発電機」と命名することを条件に快諾。A子さんの希望で日韓共同プロジェクトとするため,韓国の高麗大学も共同研究に加わることとなり,また当のグンソクさんも「特別顧問」として研究メンバーに名を連ねることとなった。
グンソクさんは,「日本のウナギ(注:グンソク用語で「ファン」を指す)が僕のためにこのような画期的な発明をしてくれたことは本当にうれしい」とコメント。

A子さん,北海道大学高麗大学グンソクさんによる共同研究は,既に風洞実験でのシミュレーションに入っているが,驚異的なデータが出ている模様だ。戸沢教授はあくまで理論上の可能性として,「現在の風力発電機と比べて発電効率が50倍以上に上がる可能性がある」と述べている。
早ければ来年にも,実際に風力発電機を建設しての実証実験に進むことが見込まれている。
実証実験のための風力発電機は,日韓共同研究という性格を踏まえ,「チャングンソ風力発電所」として,領有権をめぐり日韓が対立する竹島(韓国名:独島)に建設する案が有力となっている模様だ。

風力が世界のエネルギー事情をどこまで変えるのか,そして対立の象徴だった竹島が和解の象徴になれるのか,今後の研究の進展が期待される。