新「政党支持率調査」で政界に異変


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新しい「政党支持率」の第1回調査結果が公表され,衝撃的な内容に永田町がどよめいている。


政党支持率は,「内閣支持率」と並ぶ政治世論調査の柱だ。
近年,「支持政党なし」の回答が急増し,今年7月の時事通信社調査では実に67.4%に達している。
もともと無党派層が多いのが日本の有権者層の特徴でもあったが,それでも一昨年10月には43.9%であったことを考えると,政治不信は危機的状況に至っていると言っても過言ではない。


そうしたなか,「このままでは政党も有権者も無力感に苛まれるだけだ」として立ち上がったのが共同通信だ。
同社は「自分の考え・信条に一番近いものが何なのかを,有権者一人一人が真剣に考えて表明する機会を提供すべき」とし,8月分調査から「支持政党無し」と回答した有権者に「政党以外で最も支持しているものは何か,またその理由は何か」という設問(自由回答方式)を追加することを決定した。

永田町関係者も「この調査結果は閉塞感漂う政党運営に有用な指針を与えてくれる」と期待するなか,8月15日に発表された第1回の調査結果は,事前の予想を大きく覆す意外なものとなった。

<支持する政党または支持するもの(共同通信社・調査期間8月12‐14日)>

第1位 牛丼 14.5%

第2位 自由民主党 14.3%

第3位 なでしこJAPAN 13.7%

第4位 民主党 9.8%

(中略)

第10位 綾小路きみまろ 4.5%

第11位 公明党 3.0%

(中略)

第37位 モナコ大公 1.7%

第38位 みんなの党 1.5%

第39位 冷やし中華 1.3%

第40位 日本共産党 1.2%

(中略)

第122位 照り焼きハンバーグ 0.3%

(中略)

第138位 社民党 0.2%

(中略)

第178位 ドモホルンリンクル 0.1%

第179位 国民新党 0.09%

第180位 たちあがれ日本 0.08%

(以下略)


政党支持率1位の自民党を僅差で抑え第1位となったのは何と「牛丼」だ。
支持する理由について,共同通信では「安さ・旨さ等を追求するという基本哲学が明確かつブレない一方で,時代のニーズに迅速に対応する柔軟な姿勢が幅広い層から支持を受けた」と分析している。


自民党の後塵は拝したものの,政党2位の民主党(9.8%)には大差で勝利したのは予想どおり「なでしこJAPAN」(13.7%)。
ロンドン五輪(2012年)翌年に予定される次期参院選の最大の目玉候補と噂される澤穂希選手には,早くも与野党4党が水面下で打診を行っており,民主党も「時節柄,なでしこに負けるのは仕方ない」と冷静に受け止めている。


一方,新方式の調査で想像以上の悲哀を味わったのが小政党だ。

「照り焼きハンバーグ」に敗れるという屈辱を受けたのは社民党
「洋食という大きなジャンルそのものに敗れるのならまだしも,単品メニューに敗れるとは」と,党本部には沈痛な空気が漂った。

また,再春館製薬の「ドモホルンリンクル」に僅差で敗れた国民新党たちあがれ日本は「通信販売専用の化粧品よりも下とは…」とショックの色を隠せない。


この調査結果を踏まえて,永田町では早くも連立模索に向けた動きが始まっている。

これまでささやかれてきた自民・民主のいわゆる「大連立」では,国会議席過半数は確保できるものの,国民の支持という点では合計でわずか25%程度に過ぎず,強力な政権運営は出来ないという見方から,「自民・民主+α」が議論されている。

実現可能性を考えれば,自民・民主に「なでしこJAPAN」を加えた「メガ連立」が有力だが,この組合せでも支持率50%には達しないため,支持率1位の牛丼を加えた「特盛りメガ連立」が実現できないか,自・民の両幹事長が密かに会談を重ねるなど本格的な検討を進めている模様だ。

「自自公」「自社さ」などとは完全に一線を画した「牛自な民」という異色の大連立で果たして日本は混迷から抜け出せるのか,また「牛丼」という料理が閣僚入りすることは可能なのか,可能だとして入閣するのは「吉野家の牛丼」なのか「すき家の牛丼」なのか,牛丼を大臣に迎えた省庁の官僚はどのように仕事をするのか,支持率トップ10に食い込んだ綾小路きみまろの政界進出は実現するのか…。

今後の政局から目が離せない。