2011年夏休み特集(1)この夏見ておきたい映画のご紹介


注意:この記事には,現時点において事実ではない情報が大量に含まれています。記事中に登場する法人名・個人名等は実在のものとは一切関係がありません。その点をご理解のうえお読みくださるようお願いいたします。



いよいよ夏休みシーズンも本格化。この夏も様々な映画が公開されているが,今年ついにラストを迎えた映画「ハリー・ポッター」シリーズのスピンオフ・ムービーが今後続々と公開される。家族や友人と一緒に鑑賞することをおすすめしたい。(カッコ内は俳優名)



ハリー・ポッターと秘密の為替介入(7月29日〜,新宿武蔵野館ほか全国8館で上映)


ホグワーツ魔法魔術学校に突然やって来た日本の財務大臣野田佳彦(本人)。
面談に応じたハリー・ポッターダニエル・ラドクリフ)は,野田から「魔法の力で何とか為替の円高進行をストップしてほしい」と訴えられた。
日本が単独で為替市場に介入しても現在の状況では効果が小さいことを知っている野田は,魔法に頼るしかないと判断,はるばるイギリスまでやってきたのだ。
「なぜ日本の政治家のために…」と,はじめは渋っていたハリーだったが,野田が持参した手土産(ヨックモックのクッキー「シガール」)の美味しさに感激,全面協力をすることに。「円を買おう」と考えると軽い頭痛に襲われるという地味な魔法を世界中に振りまき,円安は急激にストップ。
しかし,この様子を密かに観察し,「魔法で為替相場を動かす」ことで儲けることを思いついたハリーの天敵・ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)は,かつて英ポンド売りで世界を震撼させた男,ジョージ・ソロス(本人)と手を組んで,世界の為替市場にとんでもない魔法をかけようとする…。


ハリー・ポッターと債務の上限(8月5日〜,浅草新劇場ほか全国12館で上映)


米国を揺るがす,連邦債務の上限問題。問題決着の期限とされる8月2日が近づくなか,突然ホワイトハウスから呼び出しを受けたハリーは,オバマ大統領(佐藤望)から「魔法でこの難局を打開できないか」という相談を受ける。
ハリーは大統領補佐官のスティーブ(池上彰)から債務上限問題の経緯と現状について,非常に分かりやすいレクチャーを受け,要は野党の共和党の説得が鍵だということを理解。与野党が仲良くなる魔法で,無事8月1日に与野党間の合意を実現させた。
すっかり上機嫌のオバマ大統領だったが,祝杯をあげた勢いで「ハリー,ついでに魔法で債務そのものを消してくれないかなあ」と発言。
「どこまで甘えるんだ」とぶち切れたハリーは,大統領に罰を与えることを決意。魔法で日本人のお笑い芸人に変身させられてしまったオバマ佐藤望・二役)の運命は果たして…。


ハリー・ポッターと謎の税理士(8月12日〜,早稲田松竹ほか全国22館で上映)


学校在籍も6年を超え,アルバイトや講演料でそこそこの収入が得られるようになったハリー。
適正な納税を行うため,ダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)に紹介してもらったハグリッド税理士(ジュード・ロウ)に収支と納税管理をしてもらうことに。
ところが,納税額が非常に多いことを不審に思ったハリーが別の税理士に調査してもらったところ,ハグリッド税理士がハリーの収入の5割以上を着服していることが判明。
怒りに燃えたハリーは,自分自身で確定申告が出来るよう,猛然と税務の勉強を始めた。
複雑難解な税務の勉強で眠気に襲われ,今日の勉強ノルマを明日に回そうと弱気になるハリーだが,そのたびに家庭教師(東進ハイスクール林修)から「じゃあいつ勉強するんだ?今でしょう!」と叱咤され,再び勉強を続ける。
上映時間220分のうち,実に190分がハリーと家庭教師による勉強シーン。日本語吹替版では,税法に関するセリフが全て日本法に置き換えられているので,この映画を見るだけで所得税法と基本通達の主要論点を全てマスター出来るのも魅力だ。


ハリー・ポッターと一定のめど(8月19日〜,新文芸坐ほか全国6館で上映)


ハリー・ポッターシリーズの作者であるJ・K・ローリングと,ハリーを演じ続けたダニエル・ラドクリフが「超人気作品に幕を引く一定のめど」をテーマに,「退き際の美学」について語り合う,珍しいドキュメンタリー映画
ローリングは「マンネリ化を避け,読者の心に強い印象を残し続けるためには早く執筆を終えたかった」と語り,ラドクリフは「第3作あたりから急激に伸びる自分の身長に恐怖を感じていた」と率直な心情を吐露する。ラドクリフはまた,長寿映画で長く主演を務めた経験を持つ日本の俳優,渥美清西田敏行にも「退き際」について相談していたことも告白している。
一時,首相官邸エントランスホールで試写会を開くという噂も流れた問題作だけに,永田町関係者を中心に映画館が賑わいそうだ。