広がる節約精神−企業などで新たな取り組みも

注意:この記事には,現時点において事実ではない情報が大量に含まれています。記事中に登場する法人名・個人名等は実在のものとは一切関係がありません。その点をご理解のうえお読みくださるようお願いいたします。


まだ残暑が続くものの,今夏の電力危機は何とか乗り切れる見通しが立ち,電力使用制限令も9日,解除された。
節電努力を続けてきた企業や家庭はほっと一息というところだが,「せっかく身についた節約の精神を定着させたい」という声も強い。
今日は,一風変わった節約の試みを紹介する。



全ての業務文書の文字数を1件当たり200字以内に制限することを決めたのは住友林業
「意思決定スピードを上げるには,高度に集約された情報が必要。使用する紙の量も大幅に減り,森林保護にも貢献できる」と経営陣はその狙いを語っている。
「膨大な情報を要約するのが難しい」と現場ではかなり不評な制度だが,経営陣は意に介さず「3年後には50文字以内,5年後には10文字以内まで圧縮することも視野に置きたい」としている。



オフィスのスペースを極限まで圧縮する方針なのはキャノンだ。
30平米強(約20畳相当)のスペースに,何と120人分の机(高さ130cm,縦20cm横40cm)が置かれ,社員は全員立ったまま肩を寄せ合いながら仕事することになるという。
「社員間のコミュニケーションがいやでも濃密になるうえ,節約できたオフィス賃料を人件費に回すことで,雇用の拡大も実現できる」というのが経営陣の意図だ。
現在,労働安全衛生法上の問題をクリアすべく詰めの検討を行っている模様だが,社員の間では「冬はいいが来年の夏,あんな暑苦しいスペースで仕事できるのか」と不安が広がっている。



「豪華だが食費を大幅に節約できる」として話題を集めているのが,東銀座の本格フレンチレストラン「クレセント」。
世界でもおそらく例を見ない,「1週間フルコース」が人気の的だ。
これは,毎日客に来店してもらい1日に1品ずつを出し,1週間で計7品を出すというものだ。
当然,1日あたりの食事量はかなり減ることになるものの,「毎晩高級レストランで食べられて,しかも結果的にダイエットにもなる」という点が評判だ。
店側にとってもメリットが大きい。通常営業では客の滞在時間が2時間から3時間になるが,この1週間フルコースでは毎日1品ずつであるため,メイン料理の日でも15分程度,前菜やスープの日であれば約5分で客を回転させることができるという。
まさに「フレンチ界の吉野家」と言っても過言ではない効率アップは当然収益アップにもつながり,結果として1週間フルコースを7日間計で4,500円という激安価格(通常価格11,000円)で提供できているという。



節約で日本を前進させるための様々な取り組みは,まだまだ広がりそうだ。