JOC,有望選手発掘に向け奇策

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日本オリンピック委員会JOC)と日本経団連という,異色のタッグが成立した。


JOCは28日,日本経団連加盟企業に対して,最大10社を対象として会議室等オフィスの改装費用の最大30%を助成すると発表した。
JOCの助成条件(会議室の場合)は次の2つ。

  • 会議室は着席方式ではなく立席方式とし,椅子の代わりに床にトレッドミル(ランニングマシン)を埋め込むこと。
  • トレッドミルの使用者名,心拍数,走行速度,走行距離等に係る情報を専用回線でJOCにリアルタイムで送信すること。


近年,日本の五輪での成績が著しく不振となっているが,とりわけ凋落が目立つのが男子マラソン
JOCでは,有望選手の発掘ルートが固定化していることが一因と見ており,「このランニングブームのなか,第2・第3の川内優輝(埼玉県庁)がどこかにいるはずだ」として,有力企業内ランナーを探し出すべく,今回の発案に至ったものだ。
JOCでは,会議室等から送信されたデータを分析,有望なランナーが見つかれば,五輪代表選考レースを含む有力マラソン大会に招待する方針だという。



企業側からは,「従業員の福利厚生にもなる」(大手出版社)ほか「走りながら考えるというわが社の経営方針にピッタリ」(大手商社)と歓迎する声が多い。
こうしたことから既に10社を超える企業がJOCに打診を行っており,3月上旬には助成対象先が全て決定される見込みだ。



助成申請予定の大手通信関連企業では,「会議出席者をランナーズ・ハイの状態に追い込み,平時には出ない斬新な発想を生み出させる」(同社幹部)ため,現在は「原則として1時間以内」としている社内会議設営ルールを「原則として1時間以上」に切り替える方針だという。



JOCでは今回のマラソンを対象とした試みが成功すれば,同じ手法で,他の競技の人材発掘を進めて行く予定だ。
「走りながら考える」会議だけではなく,「泳ぎながら考える(競泳)」「殴りながら考える(ボクシング)」「踊りながら考える(シンクロ)」「飛びながら考える(スキージャンプ)」など,世の中の会議風景が一変する日が来るのかどうか,注目される。