草野仁さん,国際連合とまさかの大喧嘩

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その筋肉美でも知られる大物司会者・草野仁(ひとし)さん国際連合(本部:ニューヨーク)が些細なことから揉めており,関係者が解決のために奔走している。



発端となったのは,現在国連事務総長を務める潘基文(パン・ギムン)氏のある発案。

国連安全保障理事会では,グローバルな安全保障に関する問題を検討,決議を行っているが,その決議の実効性を確保する観点から,常任理事国である5大国(米・ロ・英・仏・中)には,いわゆる「拒否権」が付与されている。
この拒否権発動はしばしば「国際問題解決を妨げるもの」として批判の対象となっており,今年2月のシリア非難決議案がロ・中の拒否権発動で廃案になったのは記憶に新しいところだ。



国連加盟国の多くが歴代の事務総長に「拒否権問題の解決」を強く要求してきたが,具体的な解決に向けた動きは見られなかった。
そうしたなか,現事務総長の潘基文氏が解決に向けた試案を各国に呈示,ついに議論が動き出したものだ。


潘事務総長の提案は,拒否権を廃止するのではなく,国際平和への貢献度が高い国に対して,発動回数限定の拒否権を新たに付与するというもの。
これにより,5大国以外の不満を緩和するとともに,5大国の拒否権保有の相対的優位性を引き下げるという案だ。


現在,120以上の加盟国が事務総長試案の方向性について賛意を示しており,加盟国の関心は「新たな拒否権付与の条件をどうするか」という点に集まっている。
当初の試案では,全ての加盟国の投票により,毎年1カ国を「最優秀国際貢献国家」に選定する仕組みを導入し,3回選定されるごとに1回の拒否権発動権を付与するというもの。
この案には「これでは拒否権が絶対入手できない」として大半の加盟国が反対。
このため,事務総長がぐっとハードルを下げて再提案した「国連内部で良いことをするたびに事務総長から内容に応じたポイントを付与され,一定のポイントがたまったら拒否権に交換できる」という,マイレージ型プランが有力となっている。


この案は「険悪な関係にあった対立国の代表と会議場で握手すると3ポイント」「国連本部ビル内の洗面台を利用した後,飛び散った水滴をペーパータオルできれいに拭ったら1ポイント」等,基準が分かりやすいとして評価が高いが,ネックとなるのはポイント管理システムが煩雑になることだ。
このため, 潘事務総長からは「何かいいことをした,と私が認識したら,その場で私をかたどった『ギムン君人形』を与える」「『ギムン君人形』を10個集めたら『スーパーギムン君』に交換でき,『スーパーギムン君』を10個集めたら拒否権1回と交換する」という案が出された。


各国からは「分かりやすくてよい仕組みだ」と高く評価する声が上がっているが,これを報道で知った草野さんが「これは完全にスーパーひとし君のパクリだ」と激怒,外務省を通じて国連に抗議を申し入れたもの。


国連からは「まだあくまで試案段階に過ぎない」との説明があったものの,草野さんは「多くの国が賛成しており,実現するに決まっている」と食い下がっている。
事務総長側からは「実現の折には,草野さんに『スーパーギムン君』3体を無償で提供する」という和解策を示したが,「個人で拒否権をもらっても意味が無い」と草野さんは全く取り合っていない。
逆に草野さんが提案した和解策「スーパーギムン君ではなく,スーパーひとし君を国連で利用する」という案に対しては,何らかの形で歴史に名を残したい事務総長が「これだけは譲れない」として拒絶したという。


草野さんは,自作した等身大の「ギムン君人形」を力任せに床に叩きつけ,ボロボロに破り捨てるなどのパフォーマンスを披露するなど,その怒りはエスカレートするばかりだ。
一方の国際連合側も,かつて草野さんから同様にクレームを付けられた経験を持つJR東日本特急「スーパーひたち」の名称が似ているとのクレーム)を訪問,当時の経緯と決着についてヒアリングする等,対応策検討に余念が無い。


このまま問題がこじれていけば,最悪の場合,日韓関係にまで悪影響が及びかねないため,日本の国連代表部職員らが,和解策の実現に向けて日夜奔走しており,円満な解決の実現が待たれる。


これが拒否権問題の正しい解決方向なのかどうかは吟味が必要だが,今後の行方に注目が必要だ。